From 福元友則
確定申告お疲れさまでした。
コロナで申告期限が個別延長されていたり、電子申告ができないことで個別延長されていたりで終わってすっきりというのはまだかもしれませんが、一区切りついたのではないでしょうか。
少しゆっくりしながら先のことを考えてみてください。
今は産業革命の真っ只中です。
最初の産業革命は工業化革命。
それまで生活は農業中心に回っていました。
必要なものはほとんど自家製という時代です。
それが家内工業から工場で製造されるようになりました。
これによって時代も生活も激変します。
生産能力が格段に上がりました。
それによって需給のバランスが崩れます。
それまでは需要に供給が追いついていなかったのが、供給が需要を追い抜くようになります。
これによってたくさん作ったものを売る必要がでてきました。
これを叶えてくれたのが蒸気船です。
工場がある国から工場がない国で商品を移動することが可能になり、新しい市場を開拓する重要な役割を果たしました。
もっといい商品を、もっと早く、もっとたくさん作れるように企業が競争するようになり産業が進化していきました。
しかしいつまでもこういった時代は続きません。
工業化が進むと賃金が上昇するため中流階級が出現します。
先進国を中心に中流階級はモノで満たされてる人が増えていったのです。
これによって商売の中心がモノからサービスに移り始めます。
また工場の効率化を求めると自動化に移行していきます。
その結果、賃金の上昇によって発生した中流階級は崩壊していきます。
経営により高度な知識が必要になり、知識や情報の価値が大幅に上昇します。
ブルーカラーとホワイトカラーの2極化です。
そして今また産業革命が起きています。
デジタル革命です。
今までおよそ200年に渡って続いてきた労働集約型ビジネスが終わりを迎えつつあるのです。
デジタル化が進み、全ての人が低コストでかんたんに色んな情報にアクセスできるようになりました。
これにより売り手と買い手が直接取り引きできるようになり、主に仲介業に大きな影響がでています。
売り方も買い方もすっかり変わっていっています。
人の習慣が大きく変わっていっています。
また会社のあり方や方針も大きく変わっていっています。
またみんなで同じ場所で働く必要がなくなり、場所に縛られる必要がなくなりつつあります。
人を1箇所に集めることは今まで効率的だったのですが、これからは非効率になるかもしれません。
このように大きな変化がある時代なので今までの常識が非常識になるかもしれません。
以前のやり方を続けることはリスクになるかもしれません。
今までは変わることはリスクだったかもしれませんが、これからは変わらないことがリスクになるかもしれません。
またそのスピードも重要になるかもしれません。
激変の時代ですからこれからさらに色々な変化を起こしていかなければいけないですし、そうした変化に適応していかなければいけません。
経営者にはマネジメントよりもリーダーシップが重要になるでしょう。
ぜひ時間をとって考えてみてください。