From:福元友則
先日、幸せ!ボンビーガールというテレビ番組を見ていたらとても興味惹かれる企画がやっていました。
密着!崖っぷちガール!!!という企画です。
かんたんに企画の内容を説明すると、上京して一人暮らしをしている20代前半の女性(ゆりこさん)が今月家賃を払えるのか?という崖っぷちの状況に追い込まれているというもの。
最初は収入も少ないけど、支出が多めでもっと働けよとか思うんじゃないのかと横目で見ていた程度だったのですが、話しが進んでいくにつて見入ってしまいました。
というのも、彼女は支出が多いのではなく、異常に収入が少ないため崖っぷちになっていました。
どれぐらい少ないかというとい、収入が月に3万円とかそれぐらいしかなかったのです。
これではどれだけ節約を頑張っても限界を超えていますよね。
ですので、もっと働いて稼げばいいのにと思ってしまいました。
でも、彼女は1ヶ月フルで働いててこの金額しか収入がないとのこと。
しかも、昔からの夢だった仕事をやっているとのこと。
一体なんの仕事をしてるのか気になってしまいました。
彼女の仕事は芸術家、絵を描くのが仕事、画家だったのです。
でも画家という職業がこんなに収入が低い原因ではありません。
彼女はペットの絵を専門にした画家のようでした。
問題はその価格です。
1枚5,000円から高くて14,000円。
油絵のため1枚描くのに1ヶ月ほどかかるらしく、同時に何十枚もできるわけでもないとのことで、自然と1ヶ月の収入の上限は生産能力の上限で決まってしまっていました。
おそらく14,000円×3,4枚ぐらいのようです。
もしこんな状況の顧問先さんがいたらなんてアドバイスしますか?
もっと節約するようにいいますか?
もっと売上を増やしたほうがいいといいますか?
その場合、どうやって売上を増やしたらいいでしょうか?
集客?それとも、、、
この場合だと明らかに単価に問題があります。
普通に生活をするのに月20万収入が必要だとして、絵が月4枚しかかけないとしたら最低1枚5万円で売れるようにしなければいけません。
そのためにどうすればいいのか?これをアドバイスしてあげなくてはいけないのです。
例えばポジショニング。
画家はたくさんいると思いますので、他の人とどう違うかやどんなジャンルの専門家なのかなどをポジショニングしなければいけません。
ちなみに他の画家とできることが大差なければ、ポジショニングしようがないので他より安く売るしかありません。
ですので、ターゲットやコンセプトで差別化できるポジショニングをとれるようそのジャンルでのスキルや実績をつける必要がでてきます。
例えば商品ラインナップ。
注文してきたお客さんにわかりましたとただ受注するだけではなく、他の商品もすすめることで単価を高めれるようにしたほうがいいですね。
彼女の問題は、他の人でもできることを商売にしていたため業界の価格相場に影響を受けてしまい、自分独自の値付けができていないことなのです。
さらに、単品商売をしているため、自分では全くコントロールできないのも非常につらいところです。
またはこうしたことをやりたくない、すぐにできないというのであれば全く違うビジネスモデルにすることです。
例えば、自分で集客して大量受注することで他の画家さんに発注して書いてもらえば1ヶ月の生産能力を大幅に伸ばすことができます。
この2つのうちのどちらかの路線でやっていく必要があるでしょう。
画家が夢だったという言葉を聞くと、前者の価格をあげる路線で頑張って欲しいですね。
この話し、税理士業界でも同じことだと思ったので紹介してみました!
ー福元友則