From 福元友則
今回の記事はコロナ時代の営業に必須のスキルについてです。
最近、とある記事が炎上しています。
「日本はこの程度の「さざ波」。これで五輪中止とかいうと笑笑。」
という内閣官房参与の高橋洋一氏のツイートです。
ここに各国のコロナ感染者数の推移をまとめたグラフが添付されています。
たしかにこのグラフを見ると日本の感染者数が他国と比べていかに少ないかということがよくわかります。
ちなみにこのグラフはジョンズホプキンス大学がまとめたもので高橋氏が作成したり、日本政府が作成したグラフではありません。
普段、この手の統計資料が炎上することはあまりありません。
人は数字に対して何か感情を抱くことはないからです。
問題になっているのは、日本の感染状況を「さざ波」と表現したこと。
そして語尾の笑笑です。
これが気にさわった人がツイッターなどで一斉抗議し、ワイドショーなどの格好のネタとなっているようです。
ご存知ない先生に注釈しておくと高橋氏は10年ほど前騒ぎになった日本政府の埋蔵金を暴き出した旧大蔵官僚で天才数学者です。
別に誰かを刺激するつもりでツイートしたわけではないと本人のYouTubeチャンネル(PSにアドレスのせますね)で言っていました。
「さざ波」はそもそも他の人の表現を引用したものであるし、笑笑は世界から笑われるよというのを文字制限のために短縮したものであるとのこと。
まぎらわしい表現になってしまっていますが、まあそうなのでしょう。
僕がこの記事を紹介するに当たり政治的な意図はありません。
そうした発言をこのメルマガでするつもりもありません。
ただ普段だったらみんなが既読スルーするようなツイートが炎上しているのをマーケッターとして見過ごせなかったのです。
コロナ時代には営業もデジタル対応しなければいけないということは以前のメルマガでも書きました。
ではデジタル対応するとはどういうことかというと自分のメッセージを文字で伝え、お客さんの感情を動かし、クロージングに導かなければいけないということです。
この分野はセールスライティングと呼ばれる分野で主にアメリカで研究、発達してきた分野です。
また僕が長年、専門研究分野している分野でもあります。
このセールスライティングのスキルがデジタル営業に必須のスキルなのです。
自分の主張は論理的に展開しなければいけませんから、ロジカルシンキングができなければいけません。
お客さんが読み進めていくうえで、なるほどたしかにそうだというyesを積み重ねれないと読み進めてもらえないからです。
しかしそれだけでは足りません。
人は感情で動く生き物だからです。
感情が刺激されないと最後のyesである購入するや、相談する、個別相談に申し込むなどに行動してくれません。
冒頭に紹介したことは、この感情を刺激すると人が動くというわかりやすい例だと思って注目したのです。
繰り返しますが、通常統計資料などが話題になることはなく、ましてや炎上するとこなどありえません。
それがこれだけ人を動かしているのは、さ「さざ波」や笑笑という感情を刺激するワードがあったからです。
ほとんどの先生の事務所のホームページや営業資料には感情を刺激する部分が足りていません。
また顧問先の営業資料も同様です。
見てふーんと思って終わってしまうものばかりです。
ぜひ感情を動かすという観点で見直してみてください!
PS.高橋氏のYouTubeはこちら
→https://www.youtube.com/watch?v=oybVrHwafvA
ワクチンなどについての見解についても発言されていますので、よければ参考までにどうぞ。
1日も早い感染収束を願うばかりです。