from 福元友則
業種にもよりまずが年商が1億円を超えて伸び悩む会社には共通点があります。
それは社長がマネジメントをやりたがること。
本人がやりたいと思っているのか、それともマネジメントをやらなければいけないと思っているのかは人それぞれです。
しかし年商10億円以下の社長が自分の仕事の時間の大半をマネジメントに使うようになると業績は伸び悩んでしまいます。
業績を伸ばしていくためには3つの仕事を理解する必要があります。
1つは業務をする人。
文字通り仕事をこなす人のことです。
仕事ができなければ、商品やサービスを提供して納品することができません。
また仕事ができないと会社も回りませんので、まずはみんなその会社に仕事をこなるところからスタートになります。
で仕事ができるようになると次は監督する仕事をするようになります。
自分ができるようになったことを他の人にもできるようになってもらうためにやる仕事です。
教えたり管理したりという仕事です。
この仕事によって1人でやる仕事を複数人でやれるようになり会社は成長していきます。
監督する人が優秀だと効率がよくなり急成長するかもしれません。
もし年商1億円を超えても社長がこの仕事をしているのなら問題です。
この仕事は誰かマネージャーを育成してまかせるようにしないといけません。
この頃になると効率性の上昇はそんなに見込めなくなります。
1人でやっていたのが2人に。(2倍)
2人でやっていたのが3人に。(1.5倍)
3人でやっていたのが4人に。(1.3倍)
とだんだん効率が悪くなっていきます。
7人から8人だと1.14倍。
20人が21人だと1.05倍です。
規模が大きくなり人数が増えていくことでそもそも成長は鈍くなっていくものなのです。
ですので重要になってくるのが新しいことをはじめること。
また新しい成長するものを創り出していかなければいけません。
新しい商品であったり、新しい営業方法であったり、そもそも新しいビジネスであったり、、、
社長は陣頭指揮をとり次々と新しいものに挑戦しなければいけないのです。
マネージャーは誰かにまかせることができます。
(気になるところがあっても多少目をつむればなんとかなります。)
しかし新しいものは投資が必要です。
投資をするということは責任をとれる人材が必要ということ。
その会社の中で社長以上に責任をとれる人はいません。
であれば他のことは既存のメンバーにまかせて社長が新しいことにどんどん挑戦することでしか会社を伸ばすことはできません。
いかにこの仕事に専念できるようにしていくのかが会社が成長する鍵なのです。
顧問先の社長にアドバイスする時の参考にしてください。
また先生の事務所でもぜひ時間をとって考えてみてください。