from 福元友則
今日は9月最終日。明日から10月、もう2019年もおわりがみえてきました。
今年のラストスパートと来年のスタートダッシュを考える時期に入ります。
そこで今日は、今後どこに力をいれていくべきかについての考え方です。
そのためにやるべきことは
「自分の事務所がどこで利益を上げているのかを把握する」です。
いくつも部門がある先生は、まず部門別の状況を分析してみてください。
単純に黒字、赤字というだけではなく、今後の投資を検討するという観点から分析してみてください。
次に、サービス別に分析してみてください。
例えば、税務顧問だけという場合は、その中からいくつかの種類に分類してタイプ別に分析してみてください。
金額とかサービス時間とかエリアとかタイプ分けできる項目はいくつもあると思います。
次に顧客別に分析してみてください。
ここでのポイントは個別で見ることも大切ですが、できるだけ似た顧客をグルーピングすることで顧客ごとの共通性を発見することです。
他にも販売ルートなどを分析してみてください。
こうした分析結果をもとに、自社の利益がどこで上がっているのかを発見するプロセスに進むことです。
この中で特に重要になってくることが多いのが、顧客分析です。
商品や販売方法は時代とともに変わっていくものですが、顧客は変わりません。
ですから、利益が上がっている顧問先を発見することと、なぜその顧問先はよそより多く利益が上がっているのかの理由を発見することは今後の経営においてとても重要になります。
そこから見えてくるものは通常、自社の強みになります。
どの事務所でも競合他社と競争をしているのですが、サービスや顧問先によって、競争相手は異なるものです。
当然、各競争における力関係も変わってきてます。
こうした中で顧問先からみたライバル事務所を特定し、そこを意識することによってどこに的を絞るべきか見つけていきましょう。
企業の利益は競争優位性が生み出します。
競争優位性はを作り出すには、マトを絞ることです。
つまり企業の利益は、マトを絞ることによってより多く生み出されることになります。
逆にどんどん広げていくと利益は薄まっていってしまうことになります。
ですので、どこにより力をいれていくのか、どこに力を入れるのをやめるかを決めることが利益を増やすことになります。
ぜひ幹部の人とこうしたことを話し合う時間をとってみてがいかがでしょうか?