From:高名一成
経営では長期を考えることが大切ですよね。
これからの社会環境の変化や業界のトレンドをリサーチ/予測し、それに向けての準備や対策をする必要があります。
だから、「緊急性は無いけど重要性が高い領域の仕事に取り組もう」といろんな人が言うわけです。
これは当然そのとおりで、特に経営者はこの領域の仕事をやならければいけません。
でも、現実的には難しいんですよね。
いくら長期的なことが大切だと分かっていても、短期的なことの方が優先順位が高いことが多いんですよね。さらに緊急性も高いことばかり。
例えば、数年後の経営を考えて今から商品開発やビジネスモデルのシフトを考えていても、現実は今月の売上に追われてしまい長期的な行動がとれないということがけっこうあります。
短期的な売上を追うあまり、売り込みばかりしていれば顧客との信頼残高は下がるので長期的には良くありません。
こんなことは誰でも理解していることだと思いますが、実際の経営の現場にはこういった矛盾があります。
今のコロナショックなんかはそれを顕著に感じますよね。
短期的な資金繰りを解決するために融資を獲得したとしてもそれは長期的にいいことではありません。
長期的に考えて売上を増やす仕組みを作らなければいけないのは分かっていても、今を耐えることができないので短期的な対処療法を求めてしまう。
この矛盾を解決することは非常にムズかしいことです。ほぼ、無理なのではないかとも思います。
まぁ、言ってしまえば、結局両方必要なことなので、両方を実現するにはどうすればいいのか?どうバランスをとって仕事をすればいいのか?
という思考を持つこととバランスよく行動することが一番大切なのではないでしょうか?
今日は長期的な仕事。
明日は短期的な仕事。
その次の日は、、、。
といった風に。
そして、その両方を実現する。これしか解決方法はありません。
たいていの場合は短期的なことに比重がおかれている場合が多いので、長期的なことに取り組む時間を意識的に増やせばバランスがとれるのではないでしょうか?
ー高名一成