From 福元友則
今回は僕の知り合いの2人の社長についてです。
この2人と会ったのは共通の知人を介して。
食事会で2人と出会いました。
出会った当時は起業間もないといった感じでした。
業種こそ違えど年齢が近く、ともにとても優秀な熱意のある人だったのをよく覚えています。
また2人とも社交的でいわゆる営業に向いていそうなタイプでしたので、そこそこにやっているのだろうと思っていました。
ところが久しぶりに会ってみるとそうではありませんでした。
1人は好調らしいですが、1人はとても深刻な状況でした。
途中までは好調だったらしいのですが、コロナ前の消費税増税頃から険しくなりそのまま低空飛行しているようです。
もちろんコロナでさらに追い打ちをかけられ資金繰りに四苦八苦しているとのこと。
もう1人は消費税増税もコロナも関係なくずっと成長し続けているようで。
この話を聞きながら、一体どこで差がついてしまったのだろうかと考え込んでしまいました。
もちろんやっている業種が違うので同じようにいくわけはないのですが、それでもともに優秀であったことを考えるとここまで差がつくほどではありません。
それで相談にのりながら色々話を聞いていたのですが、根本的な違いを発見しました。
これは中小企業の社長によくありがちな間違いでした。
というのも、社長の仕事を何だと思っているのかです。
業績が低迷する会社によくあるのは、社長が営業以外の仕事ばかりしていること。
もし会社に専属の営業がいるのであれば、それでもいい部分もあります。
ですが、ほとんどのケースでそれでもその会社で1番優秀な営業マンは社長です。
年商が10億円もあれば、そろそろ第一線を社員にまかせてマネジメントの仕組みをとなってもいいと思いますが、そこまでいっていなければ社長のマーケティングの時間と業績は比例します。
前述のケースでも起業当初はマーケティングを頑張ってやっていたそうですが、しばらくしてから仕事が忙しくておろそかにしてしまったとのこと。
そうこういてる間に業績が落ち、資金繰りや仕事でさらに忙しくなり、業務もマーケティングもどっちつかずになってしまった。
そのままズルズルといってしまって今日に至るようです。
中小企業で1番優秀な人材は間違いなく社長です。
ですから社長が、マーケティングや新規事業などでは陣頭指揮をとらなければいけません。
マーケティングに使う時間が少なかったり、業務やマネジメントばかりしていると徐々に、時には急に業績が悪くなってしまいます。
社長の時間管理は誰もしてくれませんから、自分でかなり意識してそこに時間を使うようにしましょう。
日誌や日報などをつけて常にチェックするようにするのもおすすめです。
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