From:高名一成
この間の日曜日に家族で近所の銭湯に行ってきました。
そこの銭湯は女優の石原さとみさんがCM撮影で来たり、9月から始まった仮面ライダーの新シリーズの撮影にも使われているちょっと有名な銭湯です。
僕は長風呂ができないタイプなので、家族より早めに出て縁側でビールを飲みながら本を読んでいました。
すると、番台の方からちょっと場違いな賑やかな声が聞こえてきました。
様子を見てみると、あきらかに地元でない人がワイワイしていました。
どうも仮面ライダーファンがいろんなところから集まってきているようなんです。
銭湯を出て帰ろうとすると、仮面ライダーのマスクを被った20代くらいの男性2人に急に話しかけられ「銭湯をバックに写真をとってください!」と頼まれました。
マスクを被っていたので、最初は「ギョッ」としましたがすぐに事態を把握し写真を撮ってあげました。
そこで、
「仮面ライダーファンなんですね。どこから来たんですか?」と聞くと「兵庫からきました!」と言っていました。
まさかそんなに遠くから来ていると思わなかったので驚きました。
それと同時にファンの行動力や趣味への投資はすごいなとあらためて感心しました。
僕は仮面ライダーのことは全然分からないので彼らがこんなにハマる理由は分かりませんが、彼らの行動や趣味への投資は理解できます。
僕も自分の趣味やファンになっている人や会社へは思い返せば特別な行動を取ったり投資をしています。
新しい商品の内容をろくに見ずに買ったり、往復何時間もかかるような場所のイベントに参加することもあります。
その商品が欲しい、そのイベントに参加したいという思いもありますが、その会社を応援したいという思いがあってのことです。
きっとあなたも自分がファン化していて同じようなことをした経験があるのではないでしょうか?
ファンは商品を積極的に買ってくれ、自社の経営を支えてくれる重要な存在です。
コロナで昨年から飲食店は大変なことになりましたが、中には堅実に成長しているお店もありました。
そのお店が他のお店と違う点はファン作りをしていたことです。
もちろん、大変になってしまったお店にもファンがいたと思いますが、後者のお店との違いはファンを能動的に作っていたかどうかです。
毎日の営業をがんばって自然にファンができるのと、ファンを作る目的をもって能動的にファンを作るのとではファン作りの過程がまるで違います。
ファンを作ろうと思って行動している後者の方は顧客リストを作りコミュニケーションを取っています。
しかし、前者は営業の結果としてファンができているだけなので、能動的にコミュニケーションを取る手段がありません。
コミュニケーションを取る手段があると、極端なことを言えば助けてほしいと連絡をすることができます。(実際にはそんなメッセージを送ることはないと思いますが、、、)
それに、自ら動いてファンを作っているのと、結果としてファンが出来ているのとではファンの数も大きく変わってきます。
この違いがお店に与える結果を分けました。
これは飲食店だけではなくビジネス全般において同じです。
ファン作りは経営を安定的に成長させるためにとても重要なことです。
ファン作りをする時のポイントは既存客へのフォローアップです。
買ってもらった商品についてフォローアップしたり、抱える問題を解決するための提案をしてフォローアップしましょう。
この繰り返しが自社を支えてくれるファンを作り出すことにつながります。
ー高名一成