From 福元友則
先日、久しぶりに一風堂に行きました。
いつも休みの日のランチは妻と食べることが多いのですが、この日は妻は出かけていたため1人でのランチとなり何を食べようかなと考えていました。
最近はサラダにはまっていたのでチョップドサラダでもよかったのですが、お腹がすいてくるにつれなぜか無性に一風堂が食べたくなってきました。
一瞬ウーバーイーツでもいいかなと思ったのですが、休みの日はできるだけ歩くようにしているのもあってお店に行くことにしました。
(ちなみに休みの日は1万歩を目標にしてます。)
僕の家から一風堂までは徒歩で20分ぐらいあります。
その間に飲食店はたくさんあります。
中華料理屋もありますし、なんならラーメン屋もいくつもあります。
さらにいうと一風堂と同じ豚骨ラーメンのお店も何店もあります。
家も出る前から腹ペコの僕がどこか近くのお店でランチをとっても不思議ではありません。(たしか家を出たのが13時を回っていました、、、)
でも僕は一風堂に行き、いつもの赤丸を食べました。
ここで先生にこのくだらないエピソードを話したのには理由があります。
もちろん僕がラーメン好きとか一風堂が好きとかそういうことではありません。
なぜ腹ペコの僕が寄り道せずにわざわざ20分も歩いて一風堂までいったのか?
そこにマーケティングのとても大切な考え方が詰まっているからです。
そしてこれは税理士事務所のマーケティングにとっても、顧問先のマーケティングにとっても大切なことです。
道中に飲食店はたくさんあります。
中華料理屋もありますし、なんならラーメン屋もあります。
ですので、お腹がすいたから飲食店に行くという原始的な理屈であれば近くのお店に入っていることでしょう。
どうしてもラーメンが食べたいということであっても、近くのラーメン屋でよかったはずです。
豚骨ラーメンということであっても同じことです。
現に飲食店の大半はこの理屈をもとに営業できているところが大半です。
しかしこういう欲求の満たし方をするビジネスをする場合、多くはあまり儲かりません。
ライバル店と競争するとより近いとか、より安いとかを求めるビジネスにしかならないからです。
またできるだけ多くのお客さんを取り込めるようにするためにメニューを増やしはじめるとこれもまた儲からなくなることが多いです。
ラーメン屋が中華料理を扱ったらそれは中華料理屋ですよね。
今回の僕のケースで一風堂ができていて他の店ができていなかったことは差別化です。
要は僕に選ばれる理由がありませんでした。
ほとんどのビジネスがなかなかうまくいかないのは差別化ができていないからです。
誰かに強烈に選ばれる理由がないから、より近くにとか、より便利にとか、より安くとか、品揃えを豊富にとかなっていってしまいます。
するとビジネスとして儲かりにくくなります。
さらに誰から選んでもらえないビジネスになっていってしまいます。
総合店は専門店に勝てません。
地域No.1でないのなら、または目指さないのなら、専門店を目指すべきです。
もし地域No.1の会社や事務所をマネして同じようなことをしていたら、それはやめるべきです。
そうではなく、地域No.1の会社や事務所ではなく自分の会社や事務所を選んでもらえる会社づくり、事務所づくりをしてください。
すると先生に面倒みてほしいとか先生でないとダメだというお客さんがたくさん集まるようになります。
今年の課題を事務所の差別化にしてみてはいかがでしょうか?
ぜひ時間をとって考えてみてください。