from 福元友則
先日とある先生からこんな質問をいただきました。
「顧問先の問題や課題を見つけるのが難しいです。問題や課題の解決方法は、ネットにたくさん出ています。でも問題や課題の見つけ方は調べてもでてこないので困ってます。問題や課題を見つけるにはどうしたらいいでしょうか?」
面白い質問だなと思ったのでメルマガのテーマに取り上げてみました。
というのもまさに今は問題発見に困っている人が増えているからです。
先生はもし顧問先の社長からこんな質問を受けたらなんて答えますか?
経営コンサルタントや社長に求められる経営スキルも時代とともに変化しています。
2000年以前は経営コンサルといえば、戦略コンサルタントの時代でした。
どこでどのように競争するのか、そういったことをアドバイスするのが主な仕事でクライアントからの要望でもありました。
ところが2000年以降は仕事の内容もクライアントの要望も変化していきました。
いい戦略をたてても絵に書いた餅になってしまうという問題が多発したのです。
どうやって実行していくのか、そこが焦点になっていきました。
もちろんこれには前提があっていい戦略があること。
戦略の方向性は正しいのに、成果が出るまで実行してきれないというのが問題になり、悩みになっていったのです。
コーチングなどが普及したのもこうした背景があってのことです。
なぜ実行が問題になっていったのかというと、成果を出すまでの猶予の時間がどんどん短くなっているからです。
競合がしかけてくる競争により、戦略の正しさを担保できる時間が短くなってしまったり、それを信じられなくなってしまうのです。
そして今、2015年以降ぐらいからは複雑な問題解決がメインテーマになっていっています。
つまり質問をくれた先生のように感じるのはまさに今たくさんの人が抱えている悩みであり、問題だということです。
2015年以降に起きていること。
それはスマホの爆発的な普及とそれに伴ったSNSの浸透です。
これにより誰もが情報発信できるようになり、情報量が爆発的に増えました。
これによって珠玉混合の情報を入手してしまうことになりました。
もうどれが正しくてどれがフェイクなのかもよくわからない状況です。
また世界的に均質化が起きています。
これもどこにいっても、同じような状況になってきています。
同じものが流行り、同じものが売れる。
こういう状況の中でより高度な問題解決が求められるようになってきているのです。
少し長くなってしまったので、問題発見についてはまた別の機会にしますが、問題発見は難しく、そして問題発見できるスキルはとても貴重なのだということがまずは伝わっていれば嬉しいです。
こんなテーマを取り上げてほしいなどありましたら、気軽にコメントください。
僕の専門と関係ないとか、メルマガ読者の先生の役に立ちそうにないとかでなければできるだけ取り上げていきたいと思いますので。
PS.
今後の励みになるのでメルマガの感想や質問をいただけないでしょうか?
面白い質問は今後のテーマにさせていただきます!
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