from 福元友則
「社長、御社の強みは何ですか?」
「先生、先生の事務所の強みは何ですか?」
こう尋ねると様々な答えが返ってきます。
この質問とその答え、そしてその会社事務所の成長を見ていると面白いことがわかってきます。
伸びる会社と伸び悩む会社では、強みがまったく違うのです。
強みそのものに良いも悪いもありません。
ですは、どういう強みを持つと会社が伸びやすいのか、逆にどういう強みを持つと伸び悩みやすいのかには共通することがあるのです。
このことにピーター・ドラッカーも言及しています。
「マーケティングとイノベーションは成果をもたらす。他はすべてコストである。」
イノベーションというと、おおげさに感じてしまうかもしれませんが、ここでは既存商品サービスにはない商品開発ととらえてもらうとわかりやすいかと思います。
強みがマーケティング力や商品開発力だと言える社長の会社や先生の事務所の業績は圧倒的に伸びやすいのです。
それは強みが業績成長要因なのかコストなのかの違いだとドラッカーは言っています。
さらに世界No.1コンサルタントと言われるジェイ・エイブラハムはここに「戦略化」を付け加えるべきと言っています。
戦略とは何かの定義を説明することはここでは省きますが、戦略化がなぜ重要なのかといえば、戦略とは時間を味方につけることだからです。
一様に言えない部分もありますが、戦術的とは短期思考のことで目の前のことにばかり取り組んでいる状況です。
一方、戦略的とは長期思考のことで先のことを見据えて準備し手をうっていくこと。
つまり成果を出すのに時間がかかることに取り組むことになるので、当然その見返りとしての成果も大きなものになりやすいのです。
そして短期思考の社長が大半なのに対して、長期思考の社長は少数のため、やることに対する競争環境も違います。
戦略を変えれば、成果も変えることができるのです。
社長の相談にのるときに、もしマーケティングや新商品開発(既存商品の改善ではないですよ)、会社の戦略のこと以外であればそれはコストでしかないかもしれません。
やれば気はすむかもしれませんが、しばらくするとまた形をかえた同じ問題が発生してしまうだけかもしれません。
そうならないようぜひ、マーケティング、新商品開発、戦略これらに関して考え、取り組んでもらうようにしましょう。
そして先生の事務所も時間をとって考え、取り組むようにしましょう。