From:高名一成
先月、僕はあるセミナーに申込みました。
それは個人的に勉強している会社が主催するセミナーです。僕は長年、その会社が提供してくれるコンテンツで勉強し、そこで勉強した内容を仕事で生かしてきました。
そして、今回申し込んだセミナーはちょうど先週末の土曜日に開催したもので、僕は当日を楽しみにしていました。
で、内容はどうだったかというと、、、、、、
キャンセルして行きませんでした
そう、僕は結局キャンセルして行かなかったんです。もちろんキャンセルした理由はあったんですが、僕もセミナーを開催する立場としてはキャンセルは主催会社に迷惑をかけるので申し訳ない気持ちでいっぱいでした。(ちなみに当然ですが、開催日の数日前に連絡して欠席の旨は連絡しました。)
ただ、おそらくですが、今回のセミナーは僕以外にもキャンセルした人や無断欠席の人もいたと思います。なぜならば、今回のセミナーは無料で参加できるタイプのセミナーでした。
無料セミナーの罠
今回のセミナーがなぜ、無料だったのかは参加していないので理由は分かりません。何か理由があったからだと思いますが、セミナーは無料で開催すると都合が悪いことがけっこう起こります。今日はそんな中でもよくある2つのことを紹介します。それがどんなことかというと、、、、、
①キャンセルや無断欠席が増える
今回の僕の様にキャンセルや無断欠席がすごく増えます。セミナーにキャンセルや無断欠席は付き物です。(もちろん、減らす工夫はありますよ。)ですが、それが無料になると倍増します。
理由の1番は無料なので参加しようというモチベーションがそこまで高くないからということが考えられます。何かスケジュールが重なってしまった時に「無料だからいいや!」とも考えやすくなってしまいます。
もし、僕がキャンセルした今回のセミナーが有料で事前に支払っていたら恐らくキャンセルしなかったと思います。強引に都合をつけてセミナーに参加したでしょう。お金を払ってるから!という意識があるからですね。
つまり、無料で開催すると当日の参加人数が読みずらくなってしまうんですね。
②質の悪いお客さんが増える
言い方は悪いですが分かりやすく伝えるためにあえて使います。無料で開催すると質の悪いお客さんが増えます。
僕たちは最終的にお金を払ってくれるお客さんと接点を持ちたいと思い、営業としてのセミナーを開催するコトがほとんどだと思います。なので、たくさん集客したいと思い無料で開催してしまうんですね。実際に無料で開催した方が集客数は上がると思います。
ですが、無料で開催すると、「無料だったら行こう」というモチベーションの人達が集まってきてしまいます。そういう人達に限って、無断欠席、遅刻、早退、そもそも買う気がない人が多いんですね。最悪な場合はモンスタークレーマーに近い人が来る可能性もあります。おそらく、たくさん集客できても営業として本来の目的を達成することは難しいでしょう。
以上の様なコトは本当によく起こることです。実際に僕も体感したことがあります。なので、あなたにもセミナーを行う上で意識してもらいたいのは、、、、
量より質
を意識してくださいということです。セミナーを開催してたくさん集客できると、とても嬉しいですよね。気合いも入ります。ただ、大事なことは数は少なくても質の高いお客さんと接触するということです。
これからの時代はたくさんの人に安く売るというモデルは通用しません。今、僕たちが取り組まなければいけないことは、少ないお客さんから多くの利益を獲得するというモデルを作ることです。
これが今後、人口が減り会社が減ることが予想される中で生き残るための最善の策です。そして、このモデルがしっかりと作れてから初めて量を取りにいくという順番を間違えないことが大切です。
そう考えた時に、あなたの事務所に多くの利益を生み出してくれる方が「無料だったら行こう」という人だとは考えにくいですよね。
お金を払ってまで情報を獲得したい、勉強をしたいという、投資マインドがしっかり形成されている人の方が、あなたの事務所に多くの利益を生み出してくれる可能性が遥かに高いはずです。
こういった方々をまず選別するためにもセミナーは有料で開催することが望ましいのです。さらにあなたがセミナーで提供する内容は価値が高いものであるはず。それを無料で提供するなんでもったいないと思います。
これからセミナー企画をする方は、ぜひ検討してみてくださいね。
ー高名一成
PS.
ちなみに営業用セミナーではなく、ブランディングや周年記念イベントなどを目的とした場合は無料にしてもいいかもしれませんね。
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