from 福元友則
先日の出張のときのこと。
顧問先の社長にアドバイスする際にとても大切なことを体験しました。
はじめて泊まるホテルだったので駅からGoogleマップを頼りに向かいました。
スマホを片手にGoogleマップを見ながら目的地に向かうとスマホばかり見ることになってしまいますよね。
景色であるとか雰囲気を楽しむのが難しくなってしまいます。
それからGoogleマップの便利な点でもあるのですが、、、
目的地までの最短ルートが案内されてしまいます。
僕ははじめて行く場所では大通りをなるべく行くようにしています。
街並みであったり、歩いている人であったり景色であったりといった街の雰囲気を楽しみたいからです。
ですが、今回は早々に脇道を案内され大通りの1本となりをずっと行くことになってしまいました。
なんか残念な気分だったので、ホテルが見えてから大通りを探して戻ったぐらいです。
GPSはロジックの塊です。
ですが、心理的な部分がまったくカバーできていません。
人が求めるものをGPSが案内するものが常に一致するとは限りません。
便利なものですが、それも場合によるのです。
GPSは数学的なロジカルな条件で目的を定義してきます。
できるだけ早く目的に着く。
これだけです。
なので指示を無視することもあります。
知ってる場所だったり前にも通ったことがある道であればGPSに従わなくても目的地につけるからです。
またはちょっと横道に気になる店が見えたり、気になる景色があったりといった気分などの心理的なことが優先される場合などです。
GPSは優れているのですが、万能ではありません。
つまりいつも最短ルートが最善ルートではないということです。
経営の指導であったり、経営計画をたてたりするときにはついついこのことを忘れてしまいがちです。
論理的に考えると最善のものが、経営的に最善のものとは限りません。
相手は人間であってロボットではないので感情があります。
そしてほとんどの人は理屈や論理より感情を優先して行動しています。
経営指導や経営計画をたてる時には次のことを思い出してください。
・社長が何を感じているかを考えるのを忘れがちです。
・社長は何を考えているかもなかなか言いません。
・社長はいう通りの行動をとりません。
ロジカルにアプローチするばかりではなく、社長の感情が動く本当の動機を探るようにしてください。
顧問先の社長へのアドバイスの参考にしてくださいね。