From:福元友則
先日、以前から行ってみたかったお店にやっといけました。
そのお店がどんなお店かというと小売業界に革命を起こしている会社がやっているお店です。
この店というか会社は最新のデジタル技術を小売店舗の売り場づくりに活用する最先端をいっています。
デジタルと実店舗の融合を実現することで、顧客の課題を解決していこうとしているようです。
少し前までは、小売業界はAmazonにみんなやられてしまうのではないかと懸念していました。
しかし当のAmazonが無人店舗をはじめるなど、むしろ実店舗よりにシフトしてきて、実店舗(リアル)かそれともEコマース(デジタル)かという極端な結論ではなく、業界の未来はその融合にあるのではないかということで様々な研究や実験がされているのが現在です。
というのも、人は見たり聞いたり触ったりという感覚を使うことで購買意欲が高まっていくことがわかっているからです。
そのためEコマースでより売るためには実店舗で見たり聞いたり触ったりしてもらうことが必要になってきます。
そこで実店舗側では、どうやったら機会損失を回避できるか?(来店しているお客さんにあわせた品揃えを実現するにはどうしたらよいか?)というのが課題になってきます。
またどういう店づくりをしたら、目の前のお客さんの購買意欲を高めることができるのか?
商品を探しにきたお客さんではなく、ふらっときたお客さんに商品を欲しくさせ購買にもっていくにはお店側でどうすればよいか?
というのが研究課題として今取り組まれている最先端になってます。
デジタルと実店舗のためにお店が取り組まなければいけないこと。
それは「データを活用できるようにすること」です。
例えば、雨降りの日に50代の男性のお客さんが購買するものに偏りがあれば天気予報をもとに品揃えをあわせるべきです。
もっと細かい設定でできるのであればそれを目の前のお客さんにあわせてやるべきです。
これはビッグデータと呼ばれるデータを収集して活用していくデジタル活用の第1歩です。
例えば少し前、タッチパネル式の自動販売機が登場して話題になりました。
自動販売機の課題は、販売スペースが狭く商品数が少ないため、様々なタイプのお客さんにニーズにあわせた品揃えができないことでした。
それが機会損失をうんでいるため、デジタルを導入して目の前のお客さんにあわせてタッチパネルに表示する商品を変えるようにしたのです。
それにより売上が1.5倍ぐらいになったという記事を昔見た記憶があります。
こうしたデジタル革命が水面下で着々と進んでいます。
デジタル革命の怖いのは、ある日突然今までの技術や知識が無効化されてしまうという大革命をおこすことです。
徐々にであれば、まわりも状況にあわせて少しずつ変化することができるのですがある日突然ですと対応できません。
こうしたことは税理士業界にも起こりうるこです。
いろんな人の話を聞いているともうすぐそこまで来ているようにも感じます。
ですので、こればかりは何かあったら対応しましょうという姿勢ではなく早め早めで対策していくことをおすすめします。
ー福元友則