経営戦略

税理士の平均年収から見えてきた今後の戦略

From:高名一成

 

先日、WEBで税理士の平均年収が掲載されているサイトを見ました。

 

平成29年度の調査では、税理士の平均年収は1,042万円。職業別年収ランキングでは129種中、4位でした。

 

人によってどう思うかはありますが、一般的に見るとこの年収は高額です。職業別ランキングでも4位に入っているくらいなので、税理士に憧れを抱く人もいると思います。

 

ただ、実際には年収にかなり格差があり、1,000万円を超える年収を獲得できるのは、税理士の資格持ちで独立開業している人にほぼ限られてしまうそうです。

 

ただ、1,000万円くらいが限界で、もっと高額になっていくのはほんの一握りの人たちだけとのこと。

 

ビジネスモデルと売上から試算していくと、そうかもしれませんね。

 

では、働いている職員さんの年収はどれくらいでしょうか?評価制度にもよるので事務所によってバラバラだと思いますが、所長より多いなんてことはないと思います。

 

経営者であれば職員の年収を増やしていくことは大切ですよね。従業員の将来を守っていかなければいけませんし、年収が上がればモチベーションアップにも繋がります。当然離職率も下がってくるはずです。

 

それに、採用にも大きな影響を及ぼします。

 

採用において年収は選ばれるための大きな条件だからです。他の事務所とは違った年収を提示することができれば、求職者の目に留まりやすく、応募者も増えます。(いい人材かどうかを見極めるのは採用担当の仕事です!)

 

なので、職員の年収を増やすということは、事務所の成長に必要不可欠な要素なのです。

 

年収を増やすためには、年収の源泉となる売上を増やさなければ不可能です。さらに、今までと違うことをやって売上を増やさなければいけません。

 

今までと同じやり方で売上を増やしても、年収を変えることはできないからです。

 

そうではなく、今までとは違うやり方で売上を増やし、1人当たりの生産性を圧倒的に高められれば年収アップにつながります。

 

その時に意識してほしいのが単価の高い商品を売ることです。単価の高い商品を売ることができれば、生産性をグンと高めることができます。

 

一気に売上と利益を増やすことが可能です。

 

例えば、1社50万円の税務顧問を15件担当していたら、その人の生産性は750万円です。一方で、1社120万円のコンサルを15件担当していたら、その人の生産性は1,800万円になります。

 

これだと、給与や年収に大きな違いが出そうですよね。

 

ちなみに、これにかかる時間や労力はほぼ変わりません。もしかしたらコンサルの方がラクかもしれません。

 

つまり、何が言いたいのかというと、年収を増やすため、採用をうまくやるために必要なのは単価の高い商品を売って売上を増やすことなのです。

 

これは経営者が会社を成長させるために考えるべき大切な戦略です。

 

僕は人の問題、採用の問題の根本は「売上」にあると思っています。売上はただ増やせばいいということではありません。売上の増やし方が重要なのです。

 

今後、どうやって売上を増やせばいいか?ぜひ時間をとって考えてみてください。

 

ー高名一成

 

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