From:福元友則
最近(6月21日)に閣議決定された骨太の方針。
この中には今後の日本の方針が色々と書かれています。
詳しくは内閣府のHPに資料がアップされているので気になる人はみてみてください。
これからどの分野を伸ばしたいかなどの参考になると思いますので、
今日はこの中から気になってトピックスをいくつか紹介します。
成長戦略実行計画をはじめとする成長力の強化ということでその項目が4点あげられています。
①デジタル市場のルール整備
内閣官房にデジタル市場の競争状況の評価等を行う専門組織の設置とあります。
②フィンテック/金融分野
決済分野について、銀行以外でも幅広い送金を可能にするとあります。
③モビリティ
タクシーの相乗り化やドローンの有人地帯での目視外飛行とあります。
④コーポレート・ガバナンス
支配的な親会社が存在する上場子会社のガバナンス基準とあります。
また地方創生の推進という項目では、
東京1極集中の是正とありますし、中堅、中小、小規模事業者の支援としていくつかあげられています。
地域金融機関、商工会議所等を通じた即戦力となる中核人材の確保支援
サプライチェーン全体の最適化を含めた生産性の向上
第3者承継や経営資源引き継ぎ型の創業の後押し
後継者保証を不要とする信用保証制度の創設、保証料負担の最大ゼロまでの軽減
などがあります。
他にも最低賃金の引き上げ(全国平均1,000円)
70歳までの就業機会の確保
地方銀行の独占禁止法の例外ルール
などもあります。
金融ルールが変わっていく中で特に地方銀行は大幅に減ることが予想されます。
またデジタル化とサプライチェーンの最適化からは、より中間業者を省くダイレクトマーケティングが主流になっていくでしょう。(ダイレクトマーケティングというのは、生産者と消費者が直接つながるようにするマーケティング手法のことです。)
これから特にチャンスがあるのが、地方の中小企業のデジタル対応、IT化支援といった分野です。
すぐにデジタル対応できる会社もあれば、遅々として進まない会社もでてくるでしょう。
しかし、社会はデジタル対応を前提とした流れで進んでいくと思われます。
なので、対応に遅れる会社がたくさんでてきて困る場面も多くなるでしょう。
そんな時に誰がそれを進めるのかという課題が出てきます。
この分野は、税理士事務所にとってチャンスになるのではないか?
前々から思っていたことですが、骨太の方針を読んで改めてそう感じました。
チャンスは何か?と考えながら、ぜひ一度見てみてください!(ざっとでいいので)
ー福元友則