経営戦略

税理士を辞めます

From:高名一成

 

今、モノを売るという行為が難しくなってきました。

 

昔からモノを売ることはビジネスでは当たり前のことです。売るからこそ、売上と利益が生まれ会社が成長します。だから企業はモノを売るために営業に一番力を入れます。

 

昔の営業と言えば対面が基本ベースで足と時間を使ってモノを売っていました。今は時代が進化しWEBやDMを使ってモノを売ることが主流になっています。

 

いつの時代もやり方が違えど営業をしてモノを売るという行為をしなければビジネスは成り立ちません。

 

でも、今はそもそも「モノを売る」ということ自体が難しくなってきています。

 

なぜなら、お客さんの消費行動が大きく変化をしてきたからです。普通、お金を払ってモノを買います。すると、それは自分の所有物となります。

 

しかし、近年モノを買って「所有」するという概念から、サービスを「利用」するという概念に変わってきているのです。

 

例えば、音楽で考えてみると、以前は音楽を聴くためにはCDを買うというのが一般的でした。でも今は、Applemusic、spotify、amazonmusicに代表されるサービスを利用することによって音楽を楽しむことができます。

 

officeやadobeといったソフトウェアも買い切り型から月額課金で利用できる形態になっています。

 

先日、トヨタ自動車も「自動車屋さんやめます。」と公言したばかりです。カーシェアリングが普及してきて、日本でもUberが始まりました。自動運転システムもすでに出来上がっています。

 

トヨタはこういった背景から自動車がどんどん売れなくなってくることを予想しているため、自動車屋さんとして自動車を売るのではなく、車を使ったサービスを提供する企業に変わろうとしているのです。

 

このようにお客さんの消費行動が変わり、それに合わせて大手企業もビジネスモデルを変えてきています。

 

逆に言うとビジネスモデルを変えていかないと生き残っていけないとも言えます。

 

テクノロジーの進化によって、多くの人のライフスタイルが変わりました。求めるものも変わってきています。

 

生き残る企業はそういったお客さんの変化やニーズを捉えて、柔軟にお客さんに合わせていく企業です。どの業種でも旧態依然のやり方は通用しなくなってきています。

 

僕のまわりにはトヨタ自動車のように「税理士業やめます」と言って通常の税理士業務を辞めてしまった人もいます。

 

それが、正しい選択なのかどうかは誰にも分かりませんが、今のままではいけないということだけは事実です。

 

変わるためのチャンスはいろんなところに転がっています。

 

まずは、お客さんに着目してみてください。お客さんの困っていることを探し、それを解決するリソースを作れば、それがビジネスチャンスになります。

 

ぜひ、今日の巡回監査から新たなビジネスチャンスを探してください。

 

ー高名一成

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