From:福元友則
最近とても素晴らしいコンセプトを学んだので先生にシェアします。
僕は今まで聞いたことがなかったので、たぶん先生もはじめて聞くコンセプトだと思います。
何となく感覚ではわかっていましたが、明文化されることで自分のものになりました。
それは、「ビジネスにおいて利益がゼロの状態が自然である。」というコンセプトです。
これについて考えてみましょう。
中小企業のビジネスは、仕入先、従業員、お客さんの3者の利害関係者がいます。
それぞれ、また各自、彼らにとっての利益が違います。
例えば、仕入先は原価や販売コストを最小にしながら、より多くの売り上げを手にしたいと考えているでしょう。
例えば、従業員。
仕事の量を減らして、残業はなしで、より多くの給料が欲しいと考えているでしょう。
例えば、お客さん。
より安い価格でより良いものを手にしたいと考えているでしょう。
もちろん仕入業者も、従業員も、お客さんも、先生と良好な関係を築けているとしたらその関係を維持したいと考えているでしょう。
ですから、過度な負担をかけてまで自分たちの利益を達成したいと考えているわけではありません。
いつも自分たちの利益ばかりを考えているわけでもありません。
でも、彼らにとっての利益がいつもこうであるということを忘れてはいけませんし、無視してもいけません。
では、経営者である先生の利益とは何か?
それは事務所の利益を増やすことです。
もし仕入先の提案を受け入れ、従業員の給料アップを受け入れ、お客さんの値引きを受け入れればどうなるでしょうか?
またもし彼らの要求を受け入れるとして、どこまでが先生の許容範囲でしょうか?
おそらく赤字になってでも良好な関係を保つために受け入れようとする先生はいらっしゃらないでしょう。(もしそうであれば、そこに何か戦略があるはずですよね?!)
ですので、こういったことを考えると経営において「利益というのは不自然な状態」なのです。
でも、事務所にとって、会社にとって、最優先事項の1つが利益を出すことですよね?
であれば、経営者の仕事は利益を出すことです。
そして経営者の仕事は、不自然な状態(異常な状態)を作り出すことになるのです。
だから、人と同じことを人と同じようにやっていたら当たり前ですが、儲かるわけがないのです。
利益を上げるというのは、いかにして不自然な状態を作り出すかということなのです。
そう考えると、利益を上げるためにやらなければいけないことが見えてきませんか?
もし事務所が自然な状態になっているとしたら、何をやめて何をはじめないといけないでしょうか?
ぜひ時間をとって考えてみてください。
ー福元友則