経営戦略

10年で人員が2倍になったお店の問題

From:高名一成

 

先日、知り合いの飲食店経営者と久しぶりに会いました。

 

その人は都内で7店舗ほどFCで出店しています。

 

話しをしていると話題は会社が抱える問題の話しに。

 

その問題とはざっくり言うと人と売上でした。

 

いつの時代もこの2つは企業にとって大きな問題です。最近は特に人の問題が深刻です。

 

例えば、この社長がやっているお店ではアルバイトを当然雇うわけですが、ある店舗はここ10年で採用しているアルバイトの数が2倍になったと言っていました。

 

採用難の中で、一見いい話しのように見えますが実態はそうではありません。

 

10年前は今より半分の人数でお店のシフトを回すことができたのに、今は働き方が変わってきているのか2倍の人数を抱えないとお店のシフトを回すことができないそうです。(お店のキャパは同じです。)

 

結果、採用コストと管理コストがとてつもなく上がっているそうです。

 

それにこれは1店舗だけではなく、7店舗に共通する話しのようなので、会社全体としても見逃せない問題です。

 

この問題はどのように解決すればいいのでしょうか?

 

時給を下げる?
管理をシステム化する?
広告を使わない?

 

いろいろな選択肢はありますが、これらは他の新たな問題を生んでしまいます。

 

時給を下げれば、コストダウンにはなりますが退職が続いてしまう可能性が大です。

 

管理システムを導入しても運用できるかは未知数です。

 

導入にもお金がかかるし、運用が大変で逆にコストアップするかもしれません。

 

広告無しの採用だと計画的に人を雇えませんし、カンタンな話しではありません。

 

この問題を根本的に解決するのは売上アップです。

 

売上を増やし利益を増やせば、他のお店より条件を良くすることが可能です。

 

条件を良くすれば、たくさん応募がくるはずなので、自分たちが望む条件と合致する人を探しやすくなります。

 

たくさんシフトに入ってくれる人を見つけることができれば、少ないアルバイトの数でお店のシフトを回すことができる可能性が高まるのです。

 

それに、管理システムに投資することもできるし、広告枠を以前より良い条件で活用することもできます。

 

この様に人の問題は売上を増やすことで解決できることが多々あります。

 

なので、人の問題を解決する時に考えるべきことの1つが売上で、売上アップが根本治療になることがほとんどです。

 

その他のソリューションは対処療法のことが多く、一時的に解決しても何度も同じ問題が発生してしまいます。

 

では、売上アップを考えた時にどんな点に注意すればいいのでしょうか?

 

ちょっと長くなってきたので、これは次回にしたいと思います。ちょうどこの飲食店の社長も悩んでいた話しでもあるので、、、

 

ー高名一成

PS.
昨日、年商100億を超える超利益体質の企業の役員から連絡があり、人材採用の相談がありました。このくらいの規模の会社でも採用難なのです。これは本当に見逃せない問題です。

忙しいけど全然儲からない時の処方箋!前のページ

会社が成長していく順番次のページ

関連記事

  1. 経営戦略

    一風堂から学ぶ税理士事務所が選ばれる戦略とは?!

    From 福元友則先日、久しぶりに一風堂に…

  2. 経営戦略

    2022年はこれをやることを検討してください!

    From:高名一成今年も残すところ10日。…

  3. 経営戦略

    顧問先獲得、顧問料アップの不変の法則

    From:高名一成「クリスマス・イブ(山下…

  4. 経営戦略

    関西の税理士事務所が危ない・・・

    From:高名一成先日、こんなニュースを見…

  5. 経営戦略

    顧問先を大切にしてますか?

    From:高名一成つい、先日あった、僕たち…

  6. 経営戦略

    ドラッガーが語る社長の本来の仕事とは?!

    From 福元友則「社長の本来の仕事は、昨…

サイドバーリンク画像1.001

最近の記事

  1. 経営戦略

    4度目の緊急事態宣言からのビジネスチャンス!
  2. 経営戦略

    これからの税理士事務所に必要な視点
  3. マーケティング

    お客さんの欲しいという気持ちに大きな火をつけるには?!
  4. 経営戦略

    コロナ時代に生き残れる会社、社長には共通する特徴とは?!
  5. 経営戦略

    変革か死か
PAGE TOP