From:高名一成
今日は前回の続きです。
前回は変わりゆく世の中で税理士業界が今後やらなければいけないことは、まずオンライン化だとお伝えしました。
オンライン化が進むと利便性と効率性が抜群に上がります。考え方と覚悟次第ですが、大幅なコストカットをすることだって可能になります。
でも、いいことばかりではありません。
デメリットもあります。
その最たるものが顧客獲得です。
これから顧客獲得は今より遥かに難しくなります。
オンライン化を進めると、はじめの内は今までリーチ出来なかった顧客層を獲得できることがあるはずです。事務所のブランディングもできるので若い層の顧客獲得は進むと思います。
けれど、残念ながらそれは一時的なことです。
オンライン化は社会の必要事項になるので、いずれオンライン税理士事務所は珍しいことではなくなります。
そうなると、次に起こるのは激しい顧客獲得合戦です。
対面でやっていたものをオンラインでやれるようになるため、ライバルはより価格を下げてきます。さらに、オンラインでのリモート税務顧問ができるようになると、エリアの概念が無くなります。
価格はより下がり、競合は数多になるということです。
この競争に勝ち抜くためには、インターネットマーケティングのスキルと価格を下げても儲ける仕組みが必要です。
この2つは将来的に両方必要ですが、まずは価格を下げても儲ける仕組みを作る方がオススメです。
その時の儲ける仕組み作りは顧客価値を高めることを考えましょう。
顧客価値とはイチお客さん当たりの客単価を高めることです。
1万円の取引を2万円にする。2万円の取引を3万円にする。といった風に。
客単価アップは儲け(利益)に直結し、これが儲けの原理原則です。
この儲け(利益)を使って、顧客獲得や高度なオンライン化に投資をする、そしてまた儲けを生み出す。
これが成長し続ける会社が持っているマーケティングの仕組みです。
これを考えた時に税理士事務所のビジネスモデルには顧客価値を高める仕組みがありません。
顧客獲得の方は今きちんとできていると思うので、今度は顧客価値を高める方にシフトすることが次のステップです。
少しずつこれに取り組む事務所は増えてきましたが、アフターコロナはを見据えて本格的に、そしてなるべく早くこれに取り組まないといけません。
おそらく、急ピッチで取り組む事務所が増えてくるはずなので、この波に乗り遅れないように、この分野への投資とインプットを増やし準備を進めてください。
ー高名一成