from 福元友則
鬼滅の刃の映画が大ヒットしているようです。
劇場版初日で興行収入10億円突破とか、
3日間で300万人動員して興行収入が40億円にいくみたいな意味わからんレベルのニュースが出ています。
マーケッターとしては売れてるものは気になります。
ということでこれがどれぐらいすごいことなのか調べてみました。
日本歴代興行収入ランキング調べてみました。
TOP10はこうなってます。
1位:千と千尋の神隠し(2001年)・・・308億円
2位:タイタニック(1997年)・・・262億円
3位:アナと雪の女王(2014年)・・・255億円
4位:君の名は(2016年)・・・250億円
5位:ハリーポッターと賢者の石(2001年)・・・203億円
6位:ハウルの動く城(2004年)・・・196億円
7位:もののけ姫(1997年)・・・193億円
8位‥踊る大捜査線THEMOVIE2(2003年)・・・173億円
9位:ハリーポッターと秘密の部屋(2002年)・・・173億円
10位:アバター(2009年)・・・156億円
ちなみに100位がパイレーツオブカリビアンで68億円となってます。
パイレーツオブカリビアンって大ヒットした映画だと思っているのですが、その映画の興行収入の半分を3日間でというのはかなりすごいことですね。
ちなみに観客動員数からみてみると、300万人というのはドラえもんとかメンインブラックとかコナンとかの動員数と同じぐらいです。
とにかく異例の大ヒット。
なぜこんなにヒットしているのか考察してみました。
まずは、環境。
今映画館は過去にない危機的状況です。
コロナでお客さんが来てくれないというのではなく、上映する映画そのものがありません。
つまりそもそもお客さんを呼ぶことができないという状況のようです。
(ジブリの過去の映画を上映したりしてましたし。)
コロナで撮影ができないため映画を作れないようです。
そんな状況でリリースされたのは鬼滅の刃。
アニメなのでコロナの影響を受けにくかったのではないかと思います。
そのためライバル作品がない中でリリースできたのではないか。
実際、新宿の映画館で1日の上映が40数回だと話題になってました。
11スクーンあるなかで42回ですから、1日中どのスクリーンでも鬼滅の刃を上映していたのでしょう。
さらにコロナの自粛期間中にNetflicksなどでアニメを見た人が相当数いたようです。
普段はアニメを見ない層にもファンを拡大できたということです。
(ちなみに僕もその1人です。)
さらにさらにこの映画、家族全員で見ることができます。
鬼滅の刃は家族愛がテーマになっていて、子供はもちろんのこと、両親、特に母親がファンになっているケースが多いとのこと。
財布を握っているお母さんをファンにできたのも大きいようです。
ちなみに余談ですが、人は景気が悪くなったり、社会情勢は悪くなると、必ず家族愛とか和とか団結などの親和性が強くなります。
もともと生きのびるために、集団で生活してきた人間の本能から生命の危機では集団になることを選択したがるようです。
(ちなみに好景気時は、個とか自由が好まれます)
タイミングばっちり、決裁者の問題もクリアしているということでまさに時代がこのヒット作が生み出したようなものですね。
先生もぜひ見に行って色々とヒットの理由を考察してみてください。