From:福元友則
ここのところ続けて何人もの先生と経営戦略について同じ話題になったのでそれをシェアしたいと思います。
経営を考える時にしっかり考えておかなければいけないこと。
業績を拡大していきたいと思っているなら考えなければいけないことの1つに、どの市場で商売をするかがあります。
例えば、飲食店をするとしょうましょう。
では、飲食店をどの市場でやるのか?
人口が増えている場所で商売をすれば基本的にうまくいく可能性が高いです。
逆に人口が減っている場所でやればうまくいかない可能性が高くなってしまいます。
今人気の業態の飲食店をやればうまくいくかもしれません。
しかし人気がなくなってしまった業態でやればうまくいかない可能性の方が高くなってしまいます。
お客さんでにぎわっているショッピングモールに出店すればお客さんがたくさん来てくれるでしょう。
ゴーストタウンのようなショッピングモールに出店してもお客さんは来てくれないでしょう。
これは自明の理。理由を説明する必要もありません。
こんなことは誰だってわかります。
しかしこと自分のこととなるとなかなかそうはいきません。
例えば、株式投資をするとき、
これからずっと伸びていく市場で商売をしている会社と、逆にこれから沈んでいく市場で商売をしている会社があるとします。
どちらに投資しますか?
これ以外の条件を無視すれば、十中八九伸びている市場で商売している会社を選ぶでしょう。
では税理士業界はどうでしょうか?
ほとんどの会社にはすでに顧問税理士がいます。
今後は、中小企業の数が大幅に減ることが予測されています。
つまり、新規で顧問先を獲得しやすくなる業界なのか、そうではないのかというと間違いなく後者です。
市場が伸びる予測はなく、縮小する予測ばかりです。
つまり税理士業界は年々、業績をあげることが難しくなる業界だということです。
同じことしかしていないと間違いなく業績が落ちていくことになります。
もしかしたら以前より頑張って経営をしても業績が落ちていくことになるかもしれません。
その逆が伸びていく市場で商売をすることです。
同じことをしていれば、年々業績があがっていきます。
以前よりさぼっても業績が伸びていくかもしれません。
経営の難しさの1つは、課題を認識しそれに取り組んで結果が出るようになるまでタイムラグがあるところにあります。
問題に気づき、それに対処したら、すぐに結果が出るのであれば誰も苦労しません。
問題に気づき、それに対処しようとする時にはすでに時遅しのことがあります。
問題に気づき、それに対処していたのに、結果が出るまでの時間が足りなくて時遅しになることもあります。
人は未来のことを軽くみる傾向があるため余計にその傾向が強いです。
このいつ始めれば、いつ結果が出るというのがはっきりしないところに経営判断の決断の難しさがあります。
後になってもう少し早くはじめればよかったと思うことのないよう、できるだけ早く成長市場に参入していく準備をはじめましょう。
それがいつ花開くことになっても手遅れなんてことにならないように、できるだけ早くにすることをおすすめします。
ー福元友則