From:高名一成
2017年11月24日(金)〜26日(日)の間に鳥取県にある鳥取砂丘に8万7,000人が来場しました。上の画像がその様子です。
ニュースでご存知の人も多いはずですが、これはスマホ向けのアプリ「ポケモンGO」のイベント効果です。
この人数がどのくらいすごいのかが気になったので過去の月間来場者数を調べてみました。
すると、、、
一番来場者が多い時で月間20万人程。毎年11月の来場者は平均10万人でした。なので、今回のイベント効果では、月間の平均来場者数のうちの8割をたった3日間で集めてしまったことになります。
そのおかげで、経済効果は調査段階で、十数億円にもなっているようです。具体的には、
・市内のビジネスホテルの宿泊料金が4万円に(通常は7千円前後)
・駅前にタクシーの行列
・レンタカーは島根県から取り寄せ
・スーパーはくと(特急列車)がデッキを含め終電まで満員
・鳥取砂丘周辺は深夜2時まで渋滞
と、県内在住の方は、こんなに人がいるのを見たことがない!というくらい人で溢れていたそうです。
すごいですよね。近隣に住む人が集まるならともかく、新幹線を使ったり、宿泊までして全国から人が集まってきています。
このイベントは鳥取県の観光誘致のためで、たくさんの来場者を集客することが目的だと思いますが、集客を目的としていれば十分すぎる成果です。
売上を増やすにはイベントの企画を!
ですが、今回のイベントが鳥取県やポケモンGOの運営サイドからすると成功だったのかどうかは分かりません。
今回のイベントでの想定来場者は3日間で3万人だったそうです。つまり、3万人を集客するためのプロモーションや準備を行っていたはずです。それが倍以上の集客人数になってしまったので、ある意味失敗かもしれませんね。
想定を大きく上回ると体制が整わずオペレーションに障害が出てきますから。
とはいえ、ものすごい集客数だと思います。
普段はなかなか集客できないのに、今回はたくさん集客できました。これがイベントの力です。
このニュースからあなたの事務所やあなたの顧問先に参考になることがあるなと思ったので今日はそんな話をお届けします。
実は売上を増やす時にはイベントを軸にすることが大切です。イベントというと、かなり大それたことをやらなくてはいけないのかな?と思いがちですがそうではありません。
例えば、飲食店が12月の売上を忘年会を軸に立てようと考えているとします。なので、忘年会のお客さんを集めるために、キャンペーンを企画したら、それは、「忘年会キャンペーン」というイベントです。BtoBでも、よく、なんたらキャンペーンとかやってますよね。
という様にイベントはカンタンに作れますし、売上を増やす時にはイベントを企画する必要があります。
もし、やっていなければ、どんなイベントができるのか考えてみるだけでもいいと思います。
3種類のイベント
では、どんなイベントをやればいいのか?まず、売上を増やすためにやるべきイベントは3種類に絞られます。
それは、今回のポケモンの様に、たくさんの人を集客するためのイベント。これは売上がどのくらい増えたかというより、たくさん集まれば成功です。つまり、新規客を集めるためのイベントということです。
次にやるべきイベントは、ファンづくりのためのイベントです。集まった新規客に対してのみ行うイベントで、その新規客にもう一度何か商品を買ってもらったり、して自社のファンになってもらうためのイベントです。つまり、リピートしてもらうためのイベントということです。
最後にやるべきイベントは、ファンに高額な商品を買ってもらうためのイベントです。これはファンになった人にのみ行うイベントで、利益がとれる高額商品を中心に販売するイベントです。
まとめると、、、
①新規客を集めるイベント
②リピーターを増やしファンを作るイベント
③ファンに高額商品を買ってもらうイベント
この3種類に分かれます。
このイベントをきちんと企画し、グルグル回している会社は売上が右肩上がりに増えていっています。これが売上が増える仕組みがあるということです。
ただ、よく見るイベントの多くはこの3種類をひとまとめにして開催してしまい、よく分からないイベントになっているケースがとても多いです。目的がハッキリしていないので、特に成果もなく疲れただけで終わっています。
なので、単にイベントをやろうとしても意味がなく、自社はどのタイプのイベントをやらなくてはいけないのかを把握し、そのためだけのイベントを企画・実行することが大切なんです。
つまり、やるべきことは、自社や顧問先には今、どのタイプが必要なのかを見極めて、それから企画することです。
経営をしていくと、いろんなイベントをやる機会があると思います。もし、今まで自社もしくは顧問先が何も考えずにやっていたということであれば、これからは、しっかりと目的を定めて、その目的に合ったイベントを企画する様にしてみてください。
それだけでも、劇的に成果が出ると思いますよ!
ー高名一成
PS.
顧問先に必要なイベントのタイプの見極め方はこちらから
↓
https://marketing-ia.jp/trueproblem1/
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