from 福元友則
マネジメントに課題を感じている社長はたくさんいます。
よく相談されるからです。
色々と話を聞いていると、それっとマネジメントが重要なわけでもないよねって思うことも少なくありません。
例えば、営業マンのマネジメント。
社長は彼らが予算達成できていなかったり、予算達成できなさそうだったりする状況をマネジメントのやり方を変えることで解決しようとしていることがよくあります。
しかし予算感がまったく足りていないことが多かったり、目標が現実的でなかったりするケースが大半です。
こういったケースではいくらマネジメントのやり方をいじってみても結果は良くなりません。
社長に経営計画の知識だったり、マーケティングの知識が足りていないことが問題だからです。
それから組織のマネジメントうんぬんの前に、社長が自分自身をマネジメントできていないことがよくあります。
こうしたケースでは、まず自分で自分のマネジメントをきちんとできるようになることが先決です。
例えば、社長が何時に出社するのかよくわからなかったり、いわゆる社長出勤になっているような会社では社員の遅刻が多い傾向にあります。
こうしたケースで社員の遅刻を減らすために最も効果的なのは社長が毎日定時に出社することだったりします。
社長が自分自身のマネジメントをすることが、社員のマネジメントをすることにもつながるということです。
(これはあくまで一例ですので、社長出勤が悪いという話ではありませんよ、念の為)
社長のボスは自分自身です。
ですから、さぼったり怠けていても注意してくれるのは自分しかいません。
ですので、現実には誰も注意してくれる人がいないわけです。
また何かやるときにもついつい先送りしてしまうのも社員がやれば上司に注意されたりしますが、社長は誰にも注意されることがありません。
しかも、こういう状況のとき自分ができていないことだったり、先送りしていまっていることだったりに気づけないでいる人さえします。
こういう人は環境を変えるようにアドバイスしましょう。
具体的にはやっている人のコミュニティに入って仲間になることです。
周りがやっていなければ自分がやっていないことに気づけません。
しかし周りがやっているのに自分だけやっていなかったらどうでしょう?
自分で気付ける可能性は上がりますよね?
それからコーチやコンサルタントをつけることです。
彼らにやると宣言することで自分をやるようにしむけることです。
そして社長がそういう姿勢に変わっていくと自然と社内もきちんとしなければいけない雰囲気に変わり、自然とマネジメントがうまくいくようになったりします。
顧問先のアドバイスをするときの参考にしてください。