from 福元友則
最近、アパレル大手のレナウンが民事再生手続きを断念して破産するというニュースを見ました。
レナウンは、「ダーバン」や「アクアスキュータム」などのブランドを扱っている会社で多くは百貨店ブランドのため、スーツや服を持っている先生も多いのではないでしょうか?
ニュースでアパレル大手と記載があるのですが、業界売上ランクでどれぐらいの会社なのか調べてみました。
1位:ファーストリテリング
2位:しまむら
3位:青山商事
4位:ワールド
5位:オンワードHD
6位:アドストリア
7位:ワコールHD
8位:AOKIホールディングス
9位:TSIホールディングス
10位:良品計画
11位:ユナイテッドアローズ
12位:グンゼ
13位:西松屋チェーン
14位:パルグループ
15位:ライトオン
16位:バロックジャパンリミテッド
17位:コナカ
18位:レナウン
だそうです。
(2018-2019年)
ちなみにレナウンは636億円、1位のファーストリテイリング(ユニクロ)は21,300億円とのことです。(2位のしむむらが5,459億円なので1位は2位の4倍)
アパレルはコロナの大ダメージを受けた業界なので今年の売上はずいぶん変化がありそうです。
コロナで外出する機会が減ったこと。
テレワークでフォーマルな服が売れなくなっていること。
(普通のブランドはスーツなどが高価格帯になりますからね。)
こうした背景から売上がずいぶん減っていそうです。
ところが業界全体で沈んでいても、売上が伸びている会社もあります。
その違いは何でしょうか?
例えば、集客方法。
売上を落としているのが、百貨店やショッピングモールに入っているところ。
反対に、売上を増やしているのはECなどでネット販売しているところだったり、郊外に店舗をかまえているところだったりします。
この違いは、自社で集客していたか他社に集客してもらっていたかです。
ビジネスの生命線の1つである集客を他社依存していると、ピントや変化に直面した際、自分たちで何かするのに時間がかかりすぎたり、ノウハウがなかったりで、対応できないということ。
集客を他社依存するというのは、好況時にはいいかもしれないが不況時にはとても脆くなることがよくわかります。
自社で集客ノウハウを持つというのは、儲けるためだけではなく、不況から自社を守るというリスク管理にもなるのです。
ぜひ自社集客、取り組んでいってください。
顧問先へのアドバイスの参考にもしてください。