from 福元友則
2023年最後の週になりました。
2023年はどんな1年だったでしょうか?
今は繁忙期に投入し、25日を超えると年末調整の忙しさもピークを迎える頃かと思います。
1年を振り返るよりもまずは年末調整。
そんな感じの先生も多いかもしれませんね。
そんな先生にも年末年始にぜひこのメルマガを読みながら、1年を振り返ってください。
そして2024年の戦略について考える際のヒントにしていただけたらと思います。
2024年は100点を目指さない経営をしましょう。
自社の戦略を作る上で最もやってしまいがちな間違いは「最高を目指す競争をしてしまうこと」
戦略の大家、マイケル・ポーターはそう言っています。
他社と同じ価値を提供している。
他社と同じやり方でそれを行なっている。
こういう状況でビジネスを経営している社長や先生は非常に多いのもです。
特に士業はこうなりがち。
こういう経営をすると必ず最高を目指さざるを得なくなっていきます。
その結果は、価格競争に巻き込まれてしまいます。
設備や技術に投資することで生産性をあげることもできます。
他社にはないオペレーションで生産性をあげることもできます。
こうした方法で価格競争に勝つことはできます。
しかしそれをできるのはごく1部の人や会社だけに限られてしまいます。
というのも他社より投資をする、他社よりもいいオペレーションをつくる。
競争に勝つという観点からこうした条件が必要になってきます。
価格競争に勝つかわりに投資で勝つ必要があるとなると、結局お金を使うのが自社への投資なのかお客さんへの投資なのかの違いでしかありません。
資金力という観点から見ると資金力がある会社が勝つという構図は変わりません。
他社と同じ提供価値を他社と同じ方法でお客さんに提供するという経営はなかなかに厳しい状況になっていってしまいます。
必ずといっていいほど、価格競争と長時間労働になっていってしまうからです。
最初は儲かったり、利益が出たりします。
しかし価格競争が激しくなっていったり、長時間労働がすすんでいくと、これ以上価格をさげれなかったり、これ以上働けないという限界点を迎えてしまいます。
競争優位性を失ってしまう瞬間です。
そこまでいかなくてもどんどん利益が目減りしていきます。
すると焦って対策をとることで早く限界点を迎えるように自分から仕向けてしまうことするらあります。
ですので、こうした100点を目指す経営をするのでやめましょう。
ライバルがいないところで勝負する経営を目指しましょう。
同業他社と違うと見られるようにするためにも差別化に取り組んでいきましょう。
顧問先の社長にアドバイスする時の参考にしてください。