from 福元友則
景気が悪くなるとよく出てくる話の1つが周期論。
例えば、100年周期で疫病が流行るとか。
100年前に流行ったのがスペイン風邪。
スペイン風邪は世界人口の1/3が感染し、死者数が5,000万人に上ったとか。
こういう出来事が起きると社会のあり方も当然大きく変わってしまいます。
当時は人口の大幅な減少を受けて、賃金が大幅に上昇したとか。
人が減ったので、不動産は大幅に下落したみたいです。
格差が小さくなるとも言われています。
1820年ごろはコレラ菌。
1720年ごろはペスト菌です。
経営において重要なことに未来の予測があります。
この先時代がどう変わっていくのかを予測することです。
予測するということはそこに何か根拠が必要になります。
なければこうなったらいいなという願望になってしまいます。
その時に参考になるのが歴史。
過去に似たようなことが起きた後に世の中がどう変わったかを知っておくことはとても重要になります。
そこで参考になるのが周期論。
先ほどの疫病でも100年周期のようなものです。
日本でも世界でも研究されていてだいたい70年から80年のサイクルで歴史は螺旋状に循環しながら進歩していっているという説が多いです。
例えば日本で80年サイクルをあてはめると今から80年前は1940年。
日独伊の3国同盟が結ばれた年で、5年後の1945年まで戦争状態が続いています。
今が非常事態宣言の是非を問われていることからも似た状況にあるのかもしれません。
そこからさらに80年さかのぼると1860年。
桜田門外の変があった年です。
ここから1867年の大政奉還まで幕末が続き、明治維新で新体制に変わりました。
つまり歴史的にみると今は時代が変わりやすい年回りにあるようです。
これからどう時代が変わっていくのか。
今までと同じような時代が続くのではなく、がらっと時代が変わるかもしれません。
当たるか当たらないかはともかくとして、こういう予測の方法をもって時代を先取りしそれを経営に活かしていくのも経営者としては時に必要なことになります。(5カ年計画だとそれぐらいの未来予測が必要になってきますので)
ぜひ長期計画を立てるときの参考にしてみてください。