From:福元友則
明日で仕事納めの人がほんとどだと思います。
1年間お疲れ様でした。
事務所で読んでいただいている方は、これが年内最後かと思います。
1年、このメルマガをご愛読いただきましてありがとうございました。
自宅などで読んでいただいている方、本メルマガは年内は31日まで続けますので、よろしければもう少しお付き合いください。
今回は2019年の税理士業界はこうなるを予想してみます。
2018年、成果を出した事務所の共通する傾向が、「●●ができた事務所」でした。
売上アップを考える時に経営者が考えれることは次の4つです。
①同じ商品を同じ客に売る
②違う商品を同じ客に売る
③同じ商品を違う客に売る
④違う商品を違う客に売る
この中でもっともかんたんなのが、①の「同じ商品を同じ客に売る」です。
これはリピート購入を促すようにするということですが、税理士業界はこの究極をやっています。なので、業績アップのヒントはここにありません。
次。
この中で一番難しいのは④の「違う商品を違う客に売る」です。
売ったことのない商品を知らない人に売るわけですから、当然困難です。
とういうことで、たいていの人は②か③の方針をとるはずです。
ですが、②と③は全く考え方も戦略も変わります。
②は顧問先に税務顧問以外を売っていくことになります。
これは事業拡大していっても今と同じエリアで商売をしていくことが可能です。
顧客数を増やさずに売上を増やしていく戦略だからです。
それに対して③の同じ商品を違う客に売るというのは、事業拡大していくと色んなエリアに出店していくことが必要になっていきます。
顧客数を増やして売上を増やす戦略なので、エリア拡大しなければいけなくなっていきます。
今のところ、③の方針をとっている事務所が多いのですが成長の曲がり角にきているなと感じています。
見込み客になる中小企業は減る一方、採用はできず離職は進む、どんどん増えていく税理士。
こうした要素を考慮するとこの方針で成長させ続けるというのは困難、早々に壁にぶつかることが予測できるからです。
一方、②の方針をとるとそこには成長市場がまっています。
少子高齢化社会、事業承継やM&A、どんどん複雑化するビジネスにおいて専門家にアドバイスを求める人が増えていっています。
それは顧問先の社長も同じ。
その道の専門家だと認識してもらえれば、そこからは成長市場がまっています。
もちろん、最初に大変なおもいをするのは②です。
今はないものを商品化サービス化するのですから当然です。
ですが、一度軌道にのればそこからはどんどん成長が期待できます。
反対に、③は最初は楽です。
今すでに手元にあるサービスを売るわけですから。
ですが、ビジネスを成長させるのはどんどん困難になっていくでしょう。
この傾向が2019年はさらに加速していくものと予測しています。
実際に今年、大きく業績を上げた事務所は②のタイプの事務所でした。
年末年始に来年の方針を考えるという先生が大多数だと思います。
今回の話しをぜひ参考にして方針を決定していただければと思います。
よいお年を♪
ー福元友則