From:高名一成
先日、運送業界で働いている人と会う機会がありました。
その人は、休みが減って大変だと言っていました。
「なぜ、休みが減ったんですか?」と聞くと、どうも1年くらい前から退職する人が立て続けに出てきて社員が減っているとのことでした。辞めた人の仕事を残っている人でやらなければいけないので、仕事量が増え、必然的に休みが減っているそうです。
別の日にアパレルショップで働いている人と会いました。
その人も、休みが減って大変だと言っていました。
理由は同じで退職者が出て、仕事量が増えたからだそうです。
会社は採用するために募集をかけているそうですが、あまり反応はよくありません。社員の中には、転職しようかなとボヤいている人もいるとのこと。
今、日本の会社は慢性的な人手不足に悩まされていて、多くの税理士事務所も人手不足で悩んでいます。募集をかけてもうまくいかないという声をよく聴きます。
これだといくら営業がうまくいっても、すでに忙しい職員さんに、新しい案件を任せるのも気が引けますし、忙しさがイヤになって辞めてしまうかもしれません。
なので、人材採用も本気でテコ入れをしていかなければいけません。
僕の専門は人材採用ではないので細かいことは言えませんが、マーケティングの観点から見ると、まずプロダクトアウトでいくのかマーケットインでいくのかを考える必要があると思います。
これらは、商品開発をする時に必要な考え方なのですが、プロダクトアウトは「作り手の視点」を優先した考え方です。一方でマーケットインは「ユーザーの視点」を優先した考え方です。
どちらの考え方も大切で、お客さんに必要な作り手視点からの商品も、お客さんが欲しがっているユーザー視点の商品も必要です。
けれど、カンタンに売れるのはマーケットインです。お客さんが欲しがっているものを作るわけですから。それにマーケティングではユーザー視点を大切にしていかなければいけません。
これを人材採用で考えてみるとユーザー側が求めている仕事内容や条件に合わせればいいという考え方になります。
今大学生の希望就職先に大きな変化があるようです。東大、京大の就職人気ランキングのTOP10のうち7社がコンサルティング会社になっています。以前やメガバンクや大手商社などが名を連ねていました。
コンサルをやりたい、もしくはそういった会社で働きたいという人が増えてきているんですね。
これは、大学生だけの話しではありません。今コンサル業界は成長産業です。いろんな業界が右肩下がりで疲弊している中、コンサル業界は毎年右肩上がりで成長しています。
実際に税理士事務所の募集要項でコンサルタントを募集したところ、採用活動がうまくいったという事例もかなり出てきています。例えば税務コンサル、財務コンサル、売上アップコンサルといったイメージです。
もちろん、それで募集したのであればコンサルができるような環境は整えなければいけません。
ですが、コンサルに関してはこのブログを読んでいるあなたは事務所に必要な機能だと思っているはずですよね?そうであれば、人材採用もうまくいき、コンサル業務を進めることができるのでメリットが十分にあるのではないでしょうか?
ぜひ、マーケットインでこれからの採用と経営戦略を考えてみてください。
ー高名一成
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