From:高名一成
今日は3月11日。
東日本大震災からちょうど10年が経ちました。
僕はあの日、当時勤めていた会社にいました。
会社はビルの8Fでかなり揺れ、それは今までに経験したことがないレベルの揺れでした。
勤めていた会社は貸し会議室事業をやっていて、ちょうどお客さんが利用中だったので、まずお客さんを避難誘導してから自分たちもビルを脱出しました。
すぐに家族の安否を確かめようと電話をしますが、一向に繋がりません。
安否確認ができるまでは不安で仕方なかったのを覚えています。
それから避難した場所で映っていたテレビで東北の状況を知りました。
まるで映画でも見ているかのような光景で、とても現実の出来事とは思えませんでした。
翌日から会社の片付け、担当するお客さんの安否確認をしました。
進捗中のプロジェクト、商談はほとんどリスケになりました。
営業活動ができなくなったので、売上を作ることができません。
会員制ビジネスをやっていて継続課金モデルがあったので良かったですが、それが無かったら大変だったかもしれません。
継続課金モデルは今でいうサブスクのこと。
サブスクは不況や災害に強いと言われているので、経営のリスクヘッジのためにも導入しておきたい商品です。
それにサブスクは毎月自動的に売上が発生するので経営を安定させてくれるようになります。
経営が安定すれば目の前の売上に追われることが無くなります。
追われることが無くなれば、もっと広い視野で経営を見ることができるようになるでしょう。
その時に未来の業務への投資活動をどんどんやっていきましょう。
それも今すぐです。
サブスクをやるメリットは大きなものがありますが、もちろんデメリットもあります。
その1つが単価減少が売上に与えるインパクトが大きいことです。
サブスクのお客さんがたくさんいる場合、少しの単価減少でも全体に影響が出るので売上は大きく減ってしまいます。
そして、単価減少の理由が外的要因の場合はどうしようもないことがけっこうあります。
だから、今は安定していると思っても、いつか突然その安定が崩れ去ってしまうかもしれません。
その時に変わりの柱を作ろうとしてもすぐにはできません。
一定の時間はかかりますし、もしかしたら投資資金無くできない可能性もあります。
だから、安定しているうちに積極的に投資することは、リスクヘッジの観点からも必要なことです。
税理士事務所は売上のほとんどがサブスクになっているので、この考え方に当てはまります。
このブログを読んでくれている先生は熱心な方が多いので、未来の業務作りに投資していない人はいないと思いますが、もし投資していない、あるいは止まってしまっているという人がいたら今すぐ未来の業務作りをはじめましょう。
ー高名一成