From 福元友則
よく経営とかマーケティングで差別化が重要とか、独自のウリが大切っていいますよね。
でも、差別化や独自のウリを作るのって難しくありませんか?
今回はそんな差別化や独自のウリを作ってうまくいった事例を紹介します。
先日、スニーカーを洗いました。
その際にジェイソンマークという洗剤を使いました。
なぜ数ある洗剤の中からジェイソンマークの洗剤を選んだのかというとスニーカー専用だからです。
(というか普通、洗剤なんてあるのを使うだけで選ばないですよね。)
また汚れがよく落ちると評判だったこともあります。
(口コミの中には新品同様になるとまで言ってるのもありました。)
洗剤なんてどれを使っても同じと思われるかもしれません。
しかしスニーカー投資と呼ばれる分野ができるぐらい今スニーカーは人気があります。
僕が高校生の頃もスニーカーが人気でプレミア化していました。
エアマック95とかエアジョーダンとかが有名かと思います。
その頃はプレミア価格が数万円とかでしたが、今は人気が人気をよんで数十万円もするモデルもあるぐらいです。
そんな高級品だったり、コレクションアイテムだったりするわけです。
ですから、メンテナンスにもこだわる人が増えているのです。
その需要をしっかりとらえたのが、ジェイソンマークでした。
靴用の洗剤を調べてみました。
安いものだと100円均一でも買えるようですし、他でもだいたい500円も出せば買えるようです。
ところがジェイソンマークはその何倍もします。
どちらの洗剤も汚れを落とすという基本的な機能は同じです。
では、なにが違って何倍も価格に違いがあるでしょうか?
違いがなかったり、その違いに価値を感じれなければ、お客さんは必ず安いほうを購入します。
それが何倍もの価格の商品が売れているわけですから、そこには高くても選ばれる秘密がありますよね。
僕は洗剤に詳しいわけではありませんので確かなことはいえませんが、洗剤としてそれだけの差があるとはとても思えません。
例えば、汚れが何倍もよく落ちるなんてことはありえませんよね。
ここが重要なところなのですが、専用化しています。
他の洗剤はなんでも洗えるとしているのに対し、ジェイソンマークはスニーカー専用です。
もし大切なスニーカーを洗う場合、どちらを選ぶでしょうか?
例えば、僕のスニーカーは何十万円もする高価なものではありませんが、すでに販売終了しているので同じものを手に入れることはできません。
もう買えない以上このスニーカーを気に入っていたら、できるだけ長く使えるようにメンテナンスにこだわるしかありません。
つまり専用化するためには、ターゲットを絞るをやりやすいというわけです。
例えば、税理士事務所の場合。
顧問先を一律に見てしまうと専用化しづらくなってしまいます。
ですので、顧問先からターゲットを絞ります。
顧問先には経営に熱心な社長とそうでない社長がいます。
経営に熱心な社長はよりよい会社にするために会社に投資しますし、熱心でない社長は会社に投資しないでしょう。
スニーカーが大好きな人と靴ならどれでもいい人と同じことです。
このどちらに対して、専用化していきますか?
この専用化が次に見込み客を獲得する時の差別化につながっていきます。
ぜひ時間をとって幹部の人と話し合ってみてください。