From:高名一成
コンサルをうまくやるためには気をつけなければいけないことがあります。
とくに会計事務所がコンサルをやるとたいてい3つの問題が起きます。これは僕たちがよく相談を受ける内容でもあります。
今日はそのうちの1つについてシェアしていきます、、、。
まず1つ目の問題は「特定の人しかコンサルができない」ということです。
ある人はコンサルできるけど、ある人はコンサルができないということで、もっと言うとある人がコンサルをするとクライアントに結果を提供できるけど、ある人がやるとそこそこの成果にしか結果できない、もしくは結果が出せないという状態のことです。
事務所で1人の担当者だけがコンサルをやっている分にはこれでいいかもしれませんが、複数のコンサルタントがいるコンサル部門だと大きな問題になってきます。
まず、社外的な問題として、クライアントへのサービスの質の問題があげられます。
人によってクライアントにもたらす結果が大きく変わってしまうと大変です。
提供できる結果でクライアントの経営状況を良くも悪くも一気に変えるのがコンサルという商品なので、責任は重大ですし、事務所の信用問題にも影響します。
担当するコンサルタントによって価格を変える、コンサル商品を複数作るなど、最低限のことをしないといけません。
まったく同じような成果を提供できるようにすることは不可能だと思いますが、なるべく同じような成果を提供できるサービスになるよう努力することは必要です。
次に社内的な問題です。
複数の人が所属しているということは、部門として今後成長させていくことを前提としているはずです。成長させていくのであれば、新しいコンサルタントを採用し、人を増やしていかなければいけません。
でも、コンサルタントによってスキルや提供できる成果にバラツキがあると、誰のやり方が正しいのか?誰のやり方が一番成果が出るのか?新しい人材には誰のやり方を教えればいいのか?
判断がつきません。
こういったコンサル部門は属人的になってしまうので、安定的に成長していくことが難しくなってしまいます。
これらの問題は「やり方が統一されていない」ということが原因です。
そもそもコンサルは属人的になりやすいものなので仕方のない部分もありますが、ある程度標準化していかないと組織としては運営しずらくなってしまいます。
なので、共通のノウハウを学び、共通のノウハウでコンサルすることが大切です。その時に注意することは、そのノウハウが標準化できるようなものなのかを見極めることです。
これからコンサル部門を作っていく会計事務所は今よりもっと多くなるはずです。その時にこういったことを考えて部門を作っていくことは経営者としての重要な仕事です。
ぜひ、こういったことを考えて今後の投資計画を作っていきましょう!
残りの2つはまた次の機会に、、、
ー高名一成