From 福元友則
先日とある社長の相談にのりました。
その相談の中でたいした問題ではなさそうな話だけれどもとても気になることがありました。
「売上はそんなに変わっていないからうちは問題ないんですよね」
というような内容でした。
営業の話では最近アポがとれなくなっているとのことでしたが、あまり問題視されていませんでした。
もし顧問先でこんな話が出たら先生はどう思いますか?
社長があまり気にしていないならまあいいかと思うか、それともこれはまずいぞと思うかどちらでしょう?
割とこれに近い問題が放置されていることがよくあります。
緊急ではないけれど重要な問題です。
これは、試算表や決算書をみているだけでは気づけません。
もしかしたらこの社長と同じように、顧問先の社長自身も気づいていないかもしれません。
社長の話を聞いていても問題にきづけないかもしれないということです。
これはどんな問題なのかというと「ガチョウと黄金の卵」の教訓から学べる問題です。
「ガチョウと黄金の卵」とはイソップ物語の話です。
どういった内容だったかというと、、、
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ある貧しい農夫が、飼っていたガチョウの巣の中にキラキラと輝く黄金の卵を発見しました。
最初は誰かのいたずらだろうと思って捨てようとしたが、考え直し、念のため市場まで持っていくことにしました。
すると、卵はなんと純金でした。
農夫はこの幸運が信じられませんでした。
翌日も、同じことが起きました。
来る日も来る日も、農夫は目をさますや否や、ガチョウの巣に走っていき、新しい卵を発見しました。
やがて、農夫は大金持ちになりました。
ところが富が増すにつれ欲が出てせっかちになっていきました。
1日1個しか生まれない黄金の卵が待ちきれず、ついにガチョウを殺して、腹の中の卵を全部一気に手に入れようと決めたのです。
そして、いざガチョウの腹をあけてみると中は空っぽでした。
黄金の卵はもちろんなく、そのうえ黄金の卵を手に入れる手段さえも失ってしまったのです。
農夫が自身の犯した過ちにきづいたときにはもう後の祭りでした。
黄金の卵を産むガチョウを殺してしまったのですから。
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この話では、黄金の卵が結果、ガチョウが結果をうむための原因になっています。
ガチョウがいるから、黄金の卵が手に入ります。
原因があって、結果があります。
つまり結果を手に入れるためには原因が重要ということ。
結果をコントロールするためには、原因をどうにかしないといけないということです。
冒頭の会社の話でいうと、売上(結果)とアポ(原因)の関係になっています。
この会社はガチョウが弱っているのに放置していますから、後々ガチョウが卵を産まなくなったり、場合によっては死んでしまうかもしれません。
緊急ではないけれども重要なことというのは、あまり目につきませんし、数字にも現れずらいものです。
例えば、それは人間関係だったり、計画をたてることだったり、健康管理だったり、スキルを習得したり、スキルアップすることだったりします。
こうしたことはすぐの結果につながるわけではないので、ついつい後回しになりがちですが、中長期で成長するためにもっとも重要なことです。
ぜひ1年を考える1月に一度見直してみてください。
PS.
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