from 福元友則
社長や税理士の先生から資金繰りについて相談を受けることがあります。
資金繰りの相談について共通していることは、資金繰り=銀行融資という考え方が根強いこと。
最近は銀行などの金融機関からの借入以外の資金調達方法が増えてきました。
さらにそれらが一般的な方法になりつつあります。
クラウドファンディングなどですね。
僕はマーケティングコンサルタントという仕事をしているので、マーケティングで資金繰りの問題を解決するアドバイスをすることがあります。
その解決方法は主にはお客さんから調達する方法です。
もちろん銀行融資は融資を受けられれば資金繰りの問題をてっとり早く解決できるのですが、一方でその手っ取り早さゆえ融資依存体質にやりやすかったりします。
その点、お客さんから資金調達する方法はてっどり早くはないことのほうが多いのですが、社長や会社にも、そしてアドバイスするコンサルタントにも恩恵があります。
なぜお客さんから資金調達をする方法がおすすめなのでしょうか?
1つは、資金集めを先送りすることで、社長の注意は社内や商品ではなく、本来むけていなければいけないお客さんに自然に向くようになります。
(どんな時であれビジネスにとって1番重要なのはお客さんですよね。)
お客さんがいなければ、どれだけ素晴らしい会社であっても、どれだけ素晴らしい商品があったとしても必ずつぶれますからね。
2つめにお客さんがいれば、また次の売上が期待できます。
さらに満足してくれているお客さんがいれば、さらに期待できるようになります。
しかも、そのお客さんがその商品、サービスをなくてはならないものだと考えていれば彼らは必死になって社長の会社が継続するサポートをしてくれるでしょう。
お客さんからお金を奪わなければいけないというような考えをしている社長にとってはパラダイム転換でしょう。
3つめに、お客さんから得るお金はそんなに大金ではないでしょう。
融資のような一括でぼんと大金が入ってくるのにくらべてお客さんからお金をもらうというのはチマチマとした入金かもしれません。
しかしだからこそ、資金繰りの改善に効果的なのです。
大金を持てば無駄づかいしやすくなるものですから。
4つめに、自力で資金繰りを改善できる社長や会社には外部からの資金が集まりやすくなります。
誰でも勝ち馬に乗りたいと思っていますから。
5つめにこうした状況をつくりあげていく上で、マーケティング力はかなり向上します。さらに経営力も向上していきます。
つまり融資を受けるのに比べて社長の成長、社長力の向上にもつながっていくのです。
このプロセスを通じていい会社づくりも同時にできることになります。
顧問先にアドバイスする時の参考にしてください。