from 福元友則
いいアドバイスとは何か?
専門家業をしていると必ず悩むことの1つです。
おそらく先生も悩んだり相談されたことは1度や2度ではないのではないでしょうか?
僕は税理士に売上のアドバイスができるようにアドバイスをする仕事をしています。
また税理士が経営支援できるようにアドバイスをする仕事をしています。
今までたくさんの税理士の先生やスタッフさんをみてきました。
先生だけでも何百人、スタッフさんまで入れると千人を超えているかもしれません。
色んな人を見ているとアドバイスをするのがうまい人とアドバイスをするのが苦手な人に分かれることに気づきました。
アドバイスをするのがうまくも苦手でもないという人はあまりいません。
顧問先の社長にアドバイスをするのはうまい人と苦手な人にはどういった違いがあるのでしょうか?
その違いは、どういったアドバイスをしようとしているか。
苦手な人は一般論であったり、知識や情報提供をしようとしている傾向にあります。
すると社長はどこかで聞いたことがあったり、既にやったことがあるかもしれません。
それに社長が先生のお願いして相談しているのならともかく、そうではない場合、一般論を押し付けられているような気になるかもしれません。
こういうアドバイスの場合、多くは社長のリアクショが望ましくないか、もしくは全然行動してくれない結果になりがちです。
そういう経験をすると苦手意識がついてしまうものです。
ではどういうアドバイスをすればいいのでしょうか?
僕は顧問先にアドバイスしてきた経験もありますし、中小企業の社長にアドバイスした経験もありますが、1部上場企業にアドバイスをした経験もあります。
名前を言ったら誰でも知っているそんな会社、しかもマーケティングや営業がかなり得意で有名な会社です。
そういった会社の人、しかもマーケティングや営業、企画を専門としている人に、マーケティングや企画についてアドバイスをしてきました。
一般論であったり、知識や情報提供では出る幕もありません。
彼らが僕に求めているもの、それは知識や経験からくる考えや意見です。
つまり自分の場合、うちの会社の場合、どうすればいいのか?や、何をすればいいのか?、どこを改善すればいいのか?
こういったことを求められます。
一般論ではなく、自分と同じ立場にたって一緒に考えて欲しい、一緒に問題解決に取り組んで欲しい。
こういったアドバイスが求められています。
他人ごとではなく、自分ごととして考えて、そのうえでアドバイスができるか。
顧問先にアドバイスする際にぜひ意識してみてください。
苦手な先生も苦手意識がなくなったり、得意な先生はさらに得意になるかもしれませんよ。