from 福元友則
先日うちが主宰の勉強会がありました。
そこで会員の税理士さんが顧問先を支援した事例を紹介してくれました。
顧問先の売上が21倍になったそうです。
21倍ってすごいですよね。
支援先とかそういうことではなくても顧問先でもなかなかそんな数字を見ることはないのではないでしょうか。
以前があまりにも低かったのでと謙遜してそういってました。
たしかに以前の売上は低かったのですが、この事例の価値はそこにある訳ではありません。
そもそも売上を何倍にしたかはあまり意味がありません。
たまたま売上が低いところと比較すれば大きく見えますし、たまたま売上が伸びたところで比較すれば倍率を大きくみせることができるからです。
でもそんなことは支援されたクライアントや顧問先にとってはあまり意味のないこと。
それよりもこの顧問先の売上がずっと伸びていて、安定的に成長していること。
このことのほうが価値があります。
顧問先の経営状況は一変したことでしょう。
この先生がやったことは何かといえばマーケティングのサポート。
ただマーケティングのサポートといっても顧問先がマーケティングをやっていない場合は単純にサポートするだけでは足りません。
まずはマーケティングの仕組みをつくること。
そしてそのためには顧問先をマーケティングの視点から詳しく知る必要があります。
何ができていて何ができていないのか。
何があって何がないのか。
今どんな状況なのか。
そして社長は何がやりたいのか。
どうなりたいのか。
こういったことは決算書や試算表などの財務数字を見ているだけでは決してわかりません。
こうしたことを社長に聞き、一緒に調べ、時には説得して、一緒にマーケティングの仕組みをつくっていきました。
その結果、社長の間違った思い込みがなくなり、ビジネスが正しい方向に向かうようになり、いままで見えなかった強みが発見され、それが活かされることによって成長していきました。
顧問先からはとても感謝されているそうです。
そして顧問先からも銀行からもどんどん紹介が入ってきてるとのこと。
今後の活躍が楽しみだなと思って聞いていたのですが、こういう税理士の先生がもっと増えてくれればさらに楽しみが広がるななんて思ったもしました。
マーケティングを学んでもらうことはもちろんおすすめです。
他にももっと顧問先を知る、理解する、というのも経営支援において重要です。
(経営と財務は違いますからね。)
ぜひ取り組んでみてください。