from 福元友則
顧問先の社長の相談にのっていると必ずしも自分の専門分野とは違うことを相談されることがありますよね。
知っていれば、経験していれば答えれるんだけどみんなどうしてるんですか?という質問をされたことがあります。
その時に答えたことの1つを紹介します。
問題解決は知っているか知っていないかだけで決まりません。
その業界のことを知っているとか、その業界は知らないとか。
そのやり方を知っているとか、そのやり方を知らないとか。
「難問は、それを解くのに適切かつ必要なところまで分解せよ」
哲学者ルネ・デカルトの言葉です。
分解スキルは問題解決に必須のスキルです。
分けるとは「わかる」ことであり、わかるとは「手が打てる」ということです。
何をしていいかわからないという場合、問題が何なのかわかっていないことがほとんどです。
それは大きな塊の中にトレードオフになるようなものが含まれていて、どう扱っていいかわからないというケースがあります。
例えば、僕の専門の売上の場合だと、売上を客数✕単価、もしくは数✕単価というふうにとらえている人が多いと思います。
こう捉えてしまうと、打ち手が見つけれません。
数を増やすには単価は下げたほうがいいし、単価をあげると数が少なくなるというトレードオフになっているからです。
ですので、打ち手をみつけるには数もしくは単価をさらに分解することが必要になります。
客数は新規客と既存客、顧客数と購入頻度と分解できます。
単価はこのままだと分解できませんので、客単価とすることで商品単価✕購入点数と分解することができます。
こうすることで、打ち手がみえてきたり、より的確な打ち手を選ぶことができます。
さらに分解するときには、分解ででてきた要素の関係性を考えるようにしましょう。
ただ分解するのと、被らないように分解するのとではその後が全く違ってきます。
分解に漏れやダブりがあると、そもそも解決できなくなったり、同じことを何度もやるはめになったりします。
分解するためには、まず全体像を抑えるようにしましょう。
全体を確認してから具体的などこが問題か当たりをつけるために分解していきます。
担当者や関係者から話をきくと、問題がこれで解決策はこれでと説明できるケースもありますがほとんど的を得ていません。
彼らは全体の中のどこかの部分にもうフォーカスしてしまっているので全体がみえていなことが多いです。
あくまでもその可能性があるとだけ考え、全体を俯瞰して分解していくようにしましょう。
分からないこと、知らないことを聞く時には分解を意識して聞くようにしましょう。
よく分からないことはわかるまで分解しましょう。
社長の相談にのる時に意識してみてください。
また先生の事務所の経営を考える際の参考にしてください。