from 福元友則
最近色んなところでビジネスのステージ別の課題の話をすることが増えてきました。
いよいよほとんどの既存のビジネスが習熟期をすぎ、衰退期に入っているのだなと感じています。
ビジネスが成長期にあると、何をやってもビジネスが成長します。
変なことをやっていてもそれでも成長することもあります。
競合のマネをして同じことをしていても成長します。
それが成熟期になると成長がとまります。
色々やってもてもなかなか成長しません。
成長期に時の感覚を引きずるとなかなかにつらい時期です。
それが成熟期がすぎ衰退期に入ると成長がとまるどころではありません。
色々やっているのにどんどん業績が落ちていきます。
このタイミングではもうここまでの感覚をすべて捨てるぐらい今までと違うことをしなければいけません。
特にこの4つのタイプの人は気をつけてるようにしてください。
①熟練工タイプ
品質にこだわりをもち細部にこだわるタイプ
このタイプの人は製品や技術のささいな改良にこだわりすぎて、品質向上の目的がお客さんをひきつけるためであることを忘れてしまいがち。
本来はもっと取り組むべきことがあります。
②建設者タイプ
野心的かつ起業家精神が旺盛なタイプ
専門外のビジネスにまで足を突っ込み、最後は能力不足で失敗する。
既存のビジネスがうまくいかなくなってくると隣の芝が青くみえます。
既存のビジネスの資産やスキルを活かせる新規ビジネスに取り組むようにしましょう。
③開拓者タイプ
画期的なアイディアと最先端の革新的技術で成功を収めるタイプ
時代を先取りしすぎたり、値段が高すぎたり、実用性の低い発明品を提供して失敗する。
最先端のビジネスを資金力がない会社がやるのは危険です。
テストにはお金がかかるからです。
できるだけ他社がテストをした後に参入するのが望ましいです。
急がなければいけないというのは危険なサインです。
④販売員タイプ
自社の商品なら自分なら何でも売れると思い込んでいるタイプ
他社と代わり映えのしない商品やサービスばかりになりなかなか売れなかったり、売れても儲からない。
在庫をかかえて資金繰りが悪くなったり、売るために無理な値引きをして資金繰りが悪くなったり、営業の効率が悪すぎてコスト高になったりしています。
中小企業の社長あるあるのような4タイプになります。
顧問先でこんな兆候が見られたら注意するようにしましょう。