from 福元友則
引っ越しをすると業績アップします。
こう聞くとなんともあやしい話なのですが、引っ越しをした結果業績アップする会社や事務所はたくさんあります。
業績アップしてるから引っ越しするんじゃないのかという突っ込みもありそうですね。
もちろんその側面は否めません。
でもそれだけではなく、契約の関係などから引っ越しを与儀なくされるようなケースでも業績アップしてたりします。
なぜ引っ越しすると業績アップするのでしょうか?
もちろん今回のメルマガでお伝えしたことは引っ越ししましょうではありません。
本当にお伝えしたいのは引っ越し効果のメカニズムなのです。
目標設定と目標達成には大きな違いがあります。
いままで一度も目標設定をしたことがないという先生は珍しいでしょう。
経営計画のような形で目標設定することもありますし、新年に今年1年の目標設定をすることもあるでしょう。
学生時代に部活で全国大会出場みたいな目標設定をしたり、受験で志望校を決めるときに目標設定したりと様々な経験があるのではないでしょうか。
これらの経験が目標設定にネガティブなイメージをもたらしているかもしれません。
ほとんどの人が目標を達成できないという苦い経験をしてきているからです。
いい目標設定ができるととても興奮します。
ドーパミンが放出されやる気やエネルギー、自信に満ち溢れるような気分になるかもしれません。
このとき脳はすでに目標を達成した気分を味わっているためこのようなことが起こるとも言われています。
しかしこの興奮を現実にするためには様々な行動をしなければいけません。
脳には現状維持装置があります。
現状が危機的状況ではないのなら、現状を維持することが安全だと判断する装置です。
この現状維持装置のせいで人は決意とは無関係に今までと同じことを繰り返してしまいます。
3日坊主というのはまさにこの現状維持装置のせいで起きる現象なのです。
また脳はとてもたくさんのエネルギーを消費していると言われています。
そのため少しでもエネルギーを節約しようとする装置もあります。
とにかく効率を優先する装置です。
効率よくすることによってエネルギーを節約しているのです。
効率よくするというのは脳的にどういうことかといいますと、今までと同じことをすることです。
ですので、余程のことをしないと脳によって今までと同じことを繰り返えさせられてしまうのです。
目標設定とは今までと違う結果を得ようとすることです。
そのため今までと違う行動をしなければいけません。
非日常のためには非日常の行動をしなければいけません。
でも普通にしていると3日もたてばまたいつもの日常に戻ってしまいます。
ではどうすればいいのかというと環境の力を借りて、生活や空間を非日常にしてしまうのです。
例えば引っ越しはとても効果的です。
今までの日常の行動が強制的にリセットされてしまうので新しい行動をしやすくなるのです。
目標達成を考えるとき、環境のことまで考えれ人はあまりいません。
目標達成のための新しい環境に入ることによって目標達成しやすくなります。
社長にアドバイスする際には、悪い習慣を見直したり、新しい習慣を身につけるために環境を変えたりするように伝えましょう。