From:高名一成
日本の成長産業の1つにデリバリーサービスがあります。
電話一本、またはスマホのボタンを押すだけで食事を届けてくれるサービスで、以前はデリバリーと言えばピザや寿司くらいでしたが、今はいろんなジャンルをデリバリーで頼むことができます。
今、デリバリー業界は年々成長しています。都内では外に出ればubereatsの宅配をやっている人を見かけるのは当たり前になりました。
おそらく、この業界の成長は今よりももっと加速するしていくはずです。
これから突入する超高齢化社会を過ごすためにかなり重要な食のインフラになることは間違いありません。
今は出前館、ubereatsが有名なくらいですが、これからはもっと細分化した宅配事業が出来上がると思います。
分かりやすいのが特化型です。料理のジャンルで特化するものと、お客さんに特化するものは近いうちに出てくるはずです。
もし、顧問先に飲食店があればデリバリーを検討するところも出てくるはずなので、あなたもある程度の知識や仕組みはインプットしておいた方がいいでしょう。
なぜなら、戦略的に使わないと一気に経営を悪くしてしまう可能性もあるからです。
ubereatsの様な業者を挟んでお客さんに届けるということは利益が悪くなります。それを客数で補おうと考えるかもしれませんが、反対に客数が減る可能性もあります。
本来ならお店でしか食べられなかったものが自宅で食べれるようになるからです。
いつも来ていた常連客がお店に来なくなるかもしれません。その常連客がいつも複数人で来ていたら、その人数がまるっといなくなってしまいます。
しかも業者に中抜きをされているので利益も減ります。
お客さんに接客できないので客単価アップのチャンスもありません。
これは僕はそうなるだろうと以前から予想していたのですが、先日お会いした飲食店経営者の方が実際に同じ状況になってしまっていました。
だから今日はこのテーマでお届けすることにしたのですが、あなたの顧問先でも同じことが起こる可能性があるので注意しておいてください。
デリバリーが悪いわけではなく、集客商品だけ売って同梱広告でお店に誘導するとか戦略的に使うからこそいいものだと思います。
1つのアドバイス材料としてアタマの片隅に入れておいてください。
これからもいろいろな新しい事業が開発され業界の常識を変えることがたくさんあると思います。
その時にそれをやる、やらないという視点だけで見るのではなく、それをやることで自分の事業がどうなるか?お客さんがどうなるか?をきちんと考えることが大切です。
その考えの根幹になるのがマーケティング思考です。
マーケティング思考があるからこそ、先読みができます。マーケティング思考があるからこそお客さんの反応が予測できます。
経営の意思決定で最適な選択をするためにも2020年はマーケティングを学びましょう。
ー高名一成