from 福元友則
コロナショックはまだまだおさまりそうにありません。
税理士事務所がというよりは、顧問先が苦しんでいるのを目の当たりにして心を痛めてる先生が多いのではないでしょうか?
資金繰りへの影響は早いところだと2月から影響がではじめています。
するとこの4月が3ヶ月目にあたります。
3月からだとしても5月が3ヶ月目にあたります。
3ヶ月というのは1つの節目になります。
当初うちは大丈夫だと静観していた社長の中であわてはじめた方もいらっしゃるでしょう。
まずはパニックでの行動をおさえてもらうように努めるべきです。
そんな時、どういうアドバイスをするべきか。
NEWSPICKSにとても参考になる記事を見つけました。
Evernote(エバーノート)の元CEOフィル・リービン氏のインタビューです。
フィル・リービン氏は経営者として2度の危機を経験しています。
1度目はアメリカ同時多発テロ。
2度目がリーマンショック。
しかし、この危機を乗り越えエバーノートをユニコーン企業にまで成長させました。(ユニコーン企業とは、評価額が10億ドル以上の非上場ベンチャー)
その経験を活かした教訓を語ってくれています。
有事の対応には3つのフェーズがあるそうです。
第1のフェーズは関係者を守る、安心させるフェーズです。
まずは安心と安全を考えろということですね。
従業員の安心と会社の安全をまずは考えましょう。
その後のことはその後に考えましょう。
会社の安全としては、半年間の資金繰りに目処をたたせることです。
第2のフェーズは、事業計画を見直すフェーズです。
このコロナショックは一過性のものではありません。
詳しい説明は避けますが、時代が変わる象徴のような出来事である可能性が高くまだまだ変化していくと思われます。
ということで、コロナショック前にたてた事業計画は一旦破棄してください。
新しく計画を立て直すポイントは、違った戦略を選択することです。
ビフォーコロナからリニアな計画は今後意味を為さないと思ってください。
第3のフェーズは、新しくなった世界に適応するフェーズです。
今の時点でここまで考える必要はありません。
まずは顧問先の財務手当を支援し、経営計画の練り直しをしてあげてください。
経営計画の練り直しの時のポイントは、コロナショックが明けたらまた以前の状況に戻るとは考えないことです。
それよりも今後もこの変化が加速していくと思ってください。
ここまでをやってあげることが税理士事務所として顧問先を守ることになりますので、まだまだ忙しい時期だと思いますが、ぜひ支援してあげてください。