from 福元友則
先日、これから税理士事務所の開業を考えてみる人に会いしました。
知り合いの頼まれて、一度話しを聞いてあげて欲しいとのこと。
せっかくなので、食事をしながら話しというか相談にのってきました。
すると、
「開業するなら事務所は自宅がいいか、借りたほうがいいのか?」
「会計ソフトはクラウドのほうがいいかどうか?」
「事務所のロゴを作ったほうがいいですか?」
などなど枝葉末節の質問ばかりでした。
これらの質問の答えはどちらでも成功する人は成功するし、失敗する人は失敗するです。
事業展開に影響はありません。
つまり、成功の重要な要素ではないということ。
開業前の大切な時間をそんなことを考えることで消費していてはいけません。
開業前の人もそうですし、開業していてもこうしたことに時間を使っていてはいけません。
やるべきはマーケティングです。
つまりどこで見込み客を見つけて、どうやってお客さんにするのか。
顧問先になってもらったら、どうやって継続してもらうのか?
どうやって単価をあげていくのか?
経営者だったら真っ先にこうしたことに取り組まなければいけません。
先生がやらないのに、事務所のほかの人がやってくれることはありません。
彼らは業務で手一杯。
自分の時間を何に使うのかを決めれるのは経営者の特権です。
そうはいっても時間は有限ですし、業務以外に使える時間がたくさんあるわけではありませんよね。
マーケティングといってもやることはたくさんありますし。
そこで考えて欲しいのは、パレートの法則。
20:80の法則です。
イタリアの経済学者であるパレートはが19世紀イギリスにおける所得と資産の分布を調べたところ、20%の富裕層に全資産の80%が集中していることから発見した法則です。
この法則からわかるのは、重要な20%が結果の80%を占めるということ。
なので、経営者としては結果の80%を占める20%のことが何かに集中しなければいけません。
税理士事務所の場合、この20%が何かは判明しています。
開業まもない事務所や、事務所を運営していくための顧問先数が足りていないという事務所でない限り。
それは顧問先1社あたりの価値を高めること。
要は顧問先の単価をあげることです。
常にここに集中しなければいけません。
今は難しくてもできるようにならなければいけません。
そこに時間やお金を投資しなければいけません。
コロナ前もそうでしたが、コロナでより一層顕著になりました。
時間をとって取り組むようにしていってください!