経営戦略

ChatGPTに顧問先の売上アップを聞いてみた

From:高名一成

 

「これどう思います?」

 

ある先生から、こう聞かれました。

 

見せてもらったのは、顧問先の売上アップについてChatGPTに聞いた答えでした。

 

読んでみると、たしかにそれらしいことが書いてあります。

 

先生も「これがあったらできそうな気がします」と言っていました。

 

そう思いますよね。

 

自分の頭の中にはなかったことが、きれいにまとまって出てくるわけですから。

 

ですが、僕はどうも違和感がありました。

 

 

その顧問先の悩みは何ですか?

 

それで、先生にいくつか質問をしていきました。

 

その顧問先が抱えている悩みは何ですか。

 

問題はどこにあると思いますか。

 

それを解決するのに、ChatGPTが出したこの答えはどうですか。

 

順番に見ていくと、先生自身が「これはダメですね」となりました。

 

書いてあること自体は間違っていません。

 

ただ、その顧問先には合っていなかったんです。

 

 

AIが出すのは概論と平均値

 

AIが出してくるのはいつも概論です。

 

言い方を変えると、世の中の平均値の話です。

 

売上を増やすにはどうすればいいか。

 

こう聞けば、客数を増やす、単価を上げる、といった話がきれいに並んで返ってきます。

 

どれも間違いではありませんが、AIはふつうに間違えますし、平気で嘘をつくこともあります。

 

ですから、返ってきた答えが合っているのかどうかを見極める知識と知見は、やっぱり必要です。

 

ただ、そこをクリアしたとしてもまだ足りません。

 

その会社が今どういう状況にあって、社長が何に困っていて、どこまで手が回るのか。

 

そういうことは何も知らないまま出てきた答えだからです。

 

もちろん、平均値には平均値の使い道があります。

 

ただ、平均値のまま持っていっても、目の前の社長には響かないでしょう。

 

 

AIで足りるなら、価格競争になります

 

AIを使うこと自体を否定したいわけではありません。

 

僕も毎日使っていますし、これから使わないという選択はないと思います。

 

引っかかるのは、出てきた答えをそのまま顧問先に持っていくところです。

 

AIの答えをそのまま渡すことが仕事になるとしたら、どうなるでしょうか。

 

同じものが誰の手にも入るので、出せる結果はみんな横並びになります。

 

顧問先の社長だって、同じことを聞けば同じ答えを受け取れます。

 

そうなれば、あとは値段で比べられるだけです。

 

しかも、実際には結果も出ないことがほとんどです。

 

顧問先の状況に合っていない答えは、そもそも使えないからです。

 

コンテキストが違うんです。

 

その会社が置かれている状況と、答えが想定している状況がズレているんですね。

 

 

付加価値は応用するところにあります

 

同じ答えを見ても、この会社ならどこから手をつけるのか。

 

何を先にやめてもらうのか。

 

社員が何人いて、社長がどこまで動けるのか。

 

そこまで踏まえて作り替えるのが応用です。

 

顧問先の悩みを聞いて、問題を見つけて、この会社の場合はどうするのかというところまで持っていきます。

 

ここはAIにはできません。

 

AIは、その会社の中を見ていないからです。

 

だから、答えの価値は下がっていきます。

 

価値があるのは、その先の応用の方です。

 

 

顧問先ともっと向き合おう!

 

AIが出す答えは、これからもっと良くなっていきます。

 

その分、答えの価値は下がっていきます。

 

ですから、やることはむしろ逆になります。

 

顧問先ともっと向き合うことです。

 

直接会って、話を聞いて、その会社のことを理解します。

 

社長が何に困っていて、どこに行きたいと思っているのか。

 

そこまで分かるから、答えをその会社に合わせられます。

 

それに、社長からすれば、自分の話を真剣に聞いてくれた相手ということになります。

 

自分のことを聞いてもらえるのは、それだけで嬉しいものです。

 

聞いてくれた人の言うことなら、やってみようという気にもなります。

 

そうやって信頼ができていきます。

 

AIがどれだけ賢くなっても、ここは代われません。

 

僕たちや、あなたが顧問先との間に入る意味はそこにあります。

 

これが付加価値です。

 

さぁ、顧問先ともっと向き合っていきましょう!

 

-高名一成

 

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