From:高名一成
すぐ忘れちゃう人へ、なんて書いてますが、これは世の中の全ての人のことなので、自分かもと思い焦った人もご安心を。
コンサル業をは人に何かを教えることが仕事の中で大きなウェイトをしめます。僕たちはマーケティングを生業としているのでクライアントに対してマーケティングをやって売上アップをする方法を教えています。
基本的には講義をして教えることが多いんですが、講義の最中や終わったあとにいつも質問コーナーを設けます。そうすると、ありがたいことにたくさん質問をいただけるんですね。
その質問に回答したり、講義の内容を違う角度から再度伝えてみたりということを繰り返し、クライアントの理解を促進していきます。
そんなことをやっていると、けっこうあるのが、
「この質問、同じ人に先月もされた様な気がするな、、、」
「この質問、先月の講義の内容そのものじゃないかな、、、」
と思うことがあります。
で、あの時の話、ちゃんと聞いてなかったのかな?理解してなかったのかな?といろいろ思うところはありますが、これは仕方のないことなんです、、、
1日たつと26%しか覚えてない
もちろん、教える側の僕たちが覚えてもらいやすい様に、理解してもらいやすい様に、スキルアップしたり工夫したりするのは当たり前の話ですが、人の記憶力はそもそもたいしたことがないんです。
以前も何かの記事で書いた様な気がしますが、人がすぐ忘れるということは、「エビングハウスの忘却曲線」という実験結果によって提唱されています。
この実験結果によると、人は記憶をしても20分後に42%のことを忘れます。1日たつと74%のことを忘れます。
例えば、読んだ本の内容とか覚えていないものも多いですよね。僕は本棚を見渡して、これはいい本だったと思うものがありますが、具体的に何が良かったのか?とかは全く覚えていないことはけっこうあります。
なので、勉強しても忘れてしまうのは仕方がないことなんです。でも、勉強のやり方によって忘れるパーセンテージを減らすこともできるって知ってましたか?
それは、、、
読む、聴く、見る、体験する
ということがとても大切なことなんです。
具体的には勉強のやり方や媒体が関係してくるということです。
例えば、人はセミナーに参加して一方的に講義を受けるだけの内容だと記憶にのこる定着率は5%だと言われています。
そして、
読んで記憶に定着する率は10%。
視聴して記憶に定着する率は20%。
つまり、読むことよりも、視覚と聴覚に訴えかけた方が2倍記憶できるということです。これは例えば動画ですね。
なので、読んで学んだ内容を動画を探して再度学んだ方がずっと記憶に残り続ける可能性が高いということです。
これには続きがあり、他の人と議論を交わしながら学んだり、体験したり、人に教えるということで記憶の定着率はもっと上がります。
これは「ラーニングピラミッド」という理論で提唱されているので、気になる方は調べてみてください。
こういったことから考えるとどうやって学べばいいのか?そして教えるときには何をどの様に教えればいいのか?を考えさせられます。
とくにセミナーを開催する人はこういったことをきちんと考えていかなければいけません。
ぜひ、今後の参考にしてみてください。
ー高名一成