From:福元友則
税理士業を何年もやっていると顧問先の倒産を経験すると思います。
特に長い付き合いをしていた、人のいい社長の会社だったりすると、相手を心配する気持ちと同時に後悔というか、もっと何かできたんじゃないかという思いにかられると思います。
はじめて経験した時のことは今でも忘れられません。
ものすごくショックでした。
目に涙を浮かべながら話をされた社長のあの顔。
なんて返事していいかわかりませんでした。
自分が今までやってきたこと(経営に対するアドバイスとか)は全く意味がなかった訳で無力感を味わいました。
今から思えば、決算書を見てしているだけのアドバイスですから、本質的なアドバイスができていたとも思えませんが。
そういう経験が、もっと顧問先の事業の存続に直接影響あることをアドバイスできるようになりたいと思うようになったきっかけです。
でも最初はそれが何かわかりませんでした。
経営の本をたくさん読みました。(当時はブルーオーシャン戦略が流行ってました。)営業の本も読みました。
人に推薦された本は基本、全部買って読みました。
そうこうしているうちにマーケティングに出会いました。
探し求めていたものはこれだと思いました。
時間を惜しんで本を読み、教材を勉強し、セミナーに出かけました。
自分がそれだけ努力しているわけですから、努力せずにただ業績がよくなればいいやと思っている社長に腹がたってしかたなかった時もあります。
時に顧問先に厳しいことを言いすぎて喧嘩をしたことも何度もあります。
でも不思議とクレームになったことはありませんでした。
逆に喧嘩したから遠慮してあまり厳しいことを言わないようにして怒られたことはあります。
僕が担当者から外れてから(正確には事務所をやめてから)潰れたり、社長が交代した会社が何社もあります。
こういう話を聞くといつも思うのが、「社長に問題や課題を指摘できるのは税理士事務所しかいない」ということです。
会社を設立してから、たたむまでお付合いできるのは税理士事務所しかいません。しかもその間、ずっと毎月とか定期的に会い続けます。
他の会社は、例えば営業の人が毎月くることもあるでしょう。
でも彼らは社長に何かを買ってもらうために訪問しています。
お願いする立場で、相手の経営に何か指摘したりできません。
し、興味もないでしょう。
でも、税理士事務所は違います。
来月も監査させていただいていいでしょうか?
なんて言いません。
ただ事務的に来月はいつにしますか?というだけでアポをとれます。
毎月厳しいことを言い続けれるのは税理士事務所しかいないのです。
言い続けても仕事に支障がでないのは税理事務所しかいないからです。
その会社のことを深く知れるのも税理事務所しかいません。
会社の資料という資料を見せてもらえます。
決算書を見れるのも税理士事務所しかいません。
税理士事務所しか、顧問先のことを気づかえる人はいません。
し、相手の状況を正確に知り得る人もいません。
顧問先の売上の異変に真っ先に気づけるのも税理士事務所です。
その時に、初診でどういう診断をするかで、顧問先のその後の運命は全く変わってしまいます。
売上を増やそうと思い、集客を頑張りすぎてどんどんお金がなくなっていき、つぶれてしまった店もあります。
テレビで出たばかりに、お客さんが殺到し、しばらくしたらお客さんが全くこなくなった店もあります。
もしその時に税理士事務所の人が、きちんと話を聞いてとめていれば、方向を変えれていれば今も繁盛店かもしれません。
僕たちは顧問先のマーケティング上の問題点に気づいて、社長にそのことを指摘できるような人材を育成することが、地域の発展、中小企業の活性化につながるという信念で仕事をしています。
1人でも多くの方が、興味を持ってマーケティングの世界を覗いてくれることを楽しみにしてます。
ー福元友則
PS.
顧問先の売上の問題の見つけ方はこちら
↓
https://marketing-ia.jp/trueproblem1/
この記事へのコメントはありません。