From:高名一成
↑
この封筒知ってますか?
これはある男性の元に届いたモノでTwitterで話題になっている封筒です。
差出人は、東京都の文京区税務課でした。これは税金の督促状で、役所らしからぬカラフルでポップなデザインであるため注目を集めています。
実はこの封筒は、税務課の方々が考えたデザインで、なぜ、こんなデザインにしたか聞いてみると、、、
「急ぎで必ず読んでもらいたいから」
とのこと。
当初は、普通のよくある白い封筒で送っていたそうですが、他の郵便物やチラシに紛れてしまって気づいてもらえず、放置されることが多かったそうです。
そこで、最初は赤色の封筒にしてみたり、黒色にしてみたりと単色だったそうですが、効果はいまひとつ。
それから、試行錯誤を繰り返し、一番手前にある4色のストライプ柄にしたそうです。
お堅いイメージがある役所がこんな奇抜な封筒で督促状を送るなんてビックリしましたが、これ、マーケティング的に見ると正解です。
どうやってお客さんの注意をひくか?
マーケティングをやる上で大切なことのひとつに、「お客さんの注意をどうひくか」ということがあります。
今回の封筒で考えると分かりやすいと思いますが、文京区は今までも督促状を送っていましたが、郵便物に紛れて気づいてもらえないということでしたね。
確かに自宅のポストを開けるといろいろな郵便物が入っています。様々なサイズのチラシや封筒が入っています。
僕も自宅のマンションの集合ポストを開けますが、その場でパラパラっとチラシの内容を見て、自分に関係がない、もしくは関心をひかなかったものはその場でゴミ箱に捨てています。
その時間、1通につき0.1秒。
事実、チラシというのはこのくらいの時間で取捨選択されてしまいます。
もしかしたら、自分にすごくメリットのあるチラシも合ったかもしれません。でも、それに気づいていません。なぜなら、僕の注意が向かなかったからです。
でも、今回の様な封筒が届いたら、「何だこれ?」と思ってまず手をとめると思います。
そうすると、封筒に「大至急ご覧ください。このまま放置していると、中に入っている文書の通りになります」なんて刺激的なメッセージが書いてあるので、すぐに開けてしまうと思います。
実際に文京区はこの封筒を使ってから、封筒に気づかせる効果が年々よくなってきているそうです。こういった工夫の結果、文京区の収納率は23区ナンバーワンとのこと。
この結果から分かる様に、この封筒はお客さんの注意を引くという観点では大正解な封筒です。
商品が売れない本当の理由
そもそも、商品/サービスが売れない一番の理由は何か知っていますか?
それは、商品/サービスに魅力が無いからではありません。
それは、価格が高かったからではありません。
それは、今はいいやというタイミングの問題でもありません。
一番の理由は、
「そんな商品/サービスがあることを知らなかった」
という理由です。
ようは気づいてもらえていないということです。多くの場合はお知らせしているにも関わらず、そのお知らせは見てもらえていません。
あなたも、セミナー集客をしたことがあれば分かると思いますが、セミナー集客って大変ですよね。せっかくチラシを作っても全然集客できないなんてことはザラにあります。
その集客できない一番の理由は、チラシを見ていないということです。
なので、気づいてもらうための工夫をする必要があります。デザインに特徴をもたせたり、刺激的なメッセージを記載してみたりと、、、
いろいろと出来ることはあります。
ぜひ、そんな観点で自社の販促物を見直したり、顧問先にアドバイスしてみてはいかがでしょうか?
それだけでも大きな変化があるはずよ!
ー高名一成
この記事へのコメントはありません。