From 福元友則
「いい商品なのになかなか売れないんですよね。」
よく相談されることの1つです。
たぶん先生の顧問先にもこんなことをいって嘆いている社長が何人もいるはず。
こういうタイプの社長は、自分のところの商品よりも質の低い商品がよく売れていることに嘆きと怒りと少しばかり嫉妬しています。
そして自分の間違いを認めず、さらに自分の間違いを強化し続けています。
これだけいい商品でもまだお客さんによさが伝わらないなら、もっといい商品にしなくてはと考えるのはどんどんドツボにはまってしまいます。
お客さんは商品の品質を買う前からわかりません。
それは買って使ってみてはじめてわかることだからです。
いい商品だから買うのではなく、よさそうな商品だから買うのです。
ですので、いい商品のよさをきちんと伝えるかという努力をしなければいけません。
使ってもらえばわかるなら、まず使ってもらわなければいけません。
ですから、品質と同じぐらい商品のイメージは大切です。
見た目が悪くて損をしている商品、サービスがたくさんあります。
原価をかけているのに安くっぽい見た目で損をしている商品。
中身は丁寧に作っているのに、パッケージが適当で損をしている商品。
こういったものはゴロゴロしています。
見た目がかっこいいとかかわいいとかで選んで買う人をまるごと逃しているのです。
人はかなりの部分を見た目に左右されます。
例えば、それは面接などでも顕著です。
とある研究によると、面接での採用率は本人の優秀さよりも服装などの見た目のほうが結果を左右するそうです。
身なりがきちんとしている人と、安っぽい服装をしている人とでは身なりがきちんとしている人のほうが優秀な人に見えるということです。
またこれは本人の能力が逆転していても結果が変わることがなかったそうです。
能力の低い人が身なりをきちんとしているとわかっていても、ついついその人を優秀だとみなして採用してしまう傾向にあるのだとか。
人の認知は本質をとらえれなく、かなり歪んでいるのです。
ですから、品質と同じぐらいイメージには気を使いましょう。
見た目がすべてではありませんが、しかしとても重要なことなのです。
商品がよければ売れるという時代はもう終わりました。
商品がいいのは当たり前の時代です。
差別化はそこからプラスして何をするのかで決まります。
先生の事務所でもきちんと取り組んでください。
それから顧問先にもアドバイスしてあげてください。