From 福元友則
先生もご存知のユニクロの柳井社長。
今や日本一の億万長者で世界一の製造小売業の社長です。
そんな柳井社長が経営者とは何かを語っているのをご紹介します。
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経営者とは、一言でいえば「成果をあげる人」です。
これが私の考える経営者の定義です。
経営者に求められているのは、「成果をあげること。」
これに尽きます。
成果とは「約束したこと」です。
経営者が顧客や社会、株式市場や従業員に対して、「こうなります」「こうします」「これをやります」と宣言して約束したことです。
経営者というのは、このように、やると宣言したことを実現することに固執し、それをなんとしてでもやり遂げるようにする。
それが経営者の役割です。
そうやって約束したことを成果としてあげてはじめて、顧客、社会、株式市場、従業員から信頼されて、会社は存続し続けることができるのです。
そしてこのような、自分たちがやると約束する成果を考えうるにあたって、1番大切なことは、社会における自分たちの存在意義、つまり使命を考えることです。
そもそも何のために会社をやっているのか、それをよく考えるということです。
会社は社会の役に立ってはじめて存在が許されます。
だとしたら、自分たちはどういうことを通じて、社会に貢献するのか、これをよく考えるということです。
ファーストリテイリングは「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というステートメントに集約された「使命感」を持っています。
この使命感にゴールはありません。
永久にゴールに到達することはないのですが、ゴールを目指して追いかけます。
それが正しい経営者の行動です。
永久に完成しないけど、それに近づくために、5年後にはこうなる、来年にはこうなる、今年はこうなる。
こうなるためには、今からこれをやる、今年はこれをやる、来月、来週、今日はこれをやると約束する。
そうやって約束したことを実現する。
それが成果ですから、約束する成果というものは、使命の実現に一歩近づくものでなければいけないということです。
会社の使命と成果が結びついていること。
それが経営の原則です。
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経営とは、成果をあげることで、成果をあげることは使命を達成すること。
使命と成果が結びついていない会社が多いですし、そのため成果をあげることがお金を儲けるだけのことになってしまっている会社をたくさん見ます。
もちろんお金を儲けることは大切ですが、それはもっと大きな目的を達成するために大切なのであって、お金儲けが目的になってしまってはいけません。
また売上をあげることは成果を達成し、使命の実現に1歩近づくことになります。
ですから、僕はクライアントの売上を増やすお手伝いがクライアントにとって1番大切なサポートであると考えています。
先生が顧問先や顧問先の経営と向き合う際の参考にしてください。