From 福元友則
「勝つためにプレーしよう、さもなければプレーしない」
ほとんどの社長はなんとなく経営しています。
そして儲かっていません。
その理由はなぜか?
勝つための経営ができていないからです。
事業は会社の数だけありますし、業種、業態によってさまざま、地域によっても違うように感じているかもしれません。
しかし不思議なことに儲け方は、会社によって違うわけではなく、業種や業態によって様々ということでもありません。
もちろん地域によって大きく違うということもありません。
業種の違いは、商品やサービスの違いであって、そのお客さんの違いです。
儲けるというのは、かんたんにいえば、売上を増やして経費を減らすことです。
ですから、より売上を増やしながらより経費を減らすことができれば儲かるようになっていきます。
また売上が増えるほど経費が増えなければ、これも儲かるようになっていきます。
これをどうやって実現していくかが勝つための経営です。
勝つための経営をするにはいくつか条件があります。
まず扱っているメイン商品が価格競争に巻き込まれている場合。
売上を増やすのは難しいといえるでしょう。
価格競争に巻き込まれている商品を売っていくよりも、価格競争が起きていない商品に移行するほうが売上を増やしやすいといえます。
次に人件費の割合です。
人件費の割合が高いビジネスの場合は、経費を減らすのが難しくなります。
人件費というか、給料は基本あがっていくものだからです。
上がらないまでも下げるのは難しいですよね。
ですから、人件費の割合が高いビジネスをやっている場合は経費を減らして儲かるようにするのは難しい選択になります。
ですので、売上を増やしてということになるのですが、その場合は人件費の割合を下げるのを目処にした売上計画が必要になります。
人件費を下げることは難しくても人件費率なら下げれるからです。
次は、強みを活かすことです。
売上を増やすのか、経費を減らすのか、はたまたその両方か。
どれを選択するのかもあわせて、まずは強みを活かすことを考えてください。
ここでいう強みとは、ライバルと比べて自分たちがうまくできることです。
強みとは、自分はかんたんにできるけど他の人はやるのが大変なことだったりします。
強みを活かすとは、得意なことに集中するということでもあります。
得意なことに集中することで、それが売上につながったり、経費削減につながったりする場合、それをライバルが真似することが困難なので競争に勝つことができるのです。
こういったことと関係ないことをどれだけやっても儲けに繋がりません。
もちろん勝つための経営にもなりません。
ですが、儲けたいといいながらこういったことを考えていない社長はたくさんいます。
儲け話や儲かる商品はないかぐらいしか関心がない社長は大勢います。
それは経営ではありませんよね。
先生の事務所でも、顧問先の経営でもぜひ考えてみてください。