From 福元友則
早いものでもう11月です。
今年も残すところ2ヶ月となりました。
今年の締めと来年の準備をする期間の到来です。
やり残しをすることなくスタートダッシュがきれるような準備を進めたいですね。
さて中小企業を経営していると人の問題で悩むことが多々あるかと思います。
社長の相談に乗っていても、人に関する相談は多いものです。
人の問題でもかんたんに結論を出せるものもあれば、最後まで何が正解かわからないなかで決断しなければいけないこともあります。
また自分の意と逆の決断をしなければいけないストレスに直面している社長もいます。
例えば、手塩にかけて育てたスタッフをそのポストから降格させるかどうかについて悩むというようなケースです。
まだ我慢して育成するほうがいいのか?
それとも違う人も登用するのがいいのか?
これに関してはほとんどの社長が後から振り返ると次のように感じていることがわかっています。
ポストについている人を交代させるのが遅すぎたと感じるか?
ポストについている人を交代させるのが早すぎたと感じるか?
「もっと早く決断しておけばよかった。」
つまり我慢しすぎたと感じることのほうが多いようです。
社長にしてみれば今ポストについている人が成長して成果を出してくれるのがベストだからです。
またこのように感じるのは、いつどうなったら交代させるのか?といった基準がないことが原因かもしれません。
もし社長にこんなことを相談されたら次のリストを使ってみてください。
①この人をポストにおいているために、他の人が会社を辞めようとしていないか?
②彼が望む成果を出せないのは、価値観の問題か、行動の問題か、それとも能力の問題か?
もし会社の価値観や理念に反する行動をとる場合は、すぐに交代させたほうがいいです。
もし価値観に従順で自分の能力を伸ばそうと努力をしているのなら、成長を待つべきです。
もし彼に能力を伸ばそうという行動が見えない場合、その意思があるのかどうかを確認しましょう。
最初からないのかもしれないし、最初はあったのに途中で失ったのかもしれません。
人の成長する力を過小評価してはいけません。
しかし成長できるかどうかは、強い向上心にかかっていることは理解しておかなければいけません。
もし彼にその向上心がないのであれば、もしくはあるふりをしているだけなのであれば、そのポストにふさわしくないかもしれませんね。
③仕事を業務と見るか、責任と見るか。
ポストにいる人は自分に与えられているのは「業務」ではなく「責任」だと理解していなければいけません。
業務を遂行しただけでは仕事をしたことにはならないからです。
目標を達成すること、目標を達成できるように努力すること、続けること。
こうしてもっといい仕事をするにはどうすればいいかを常に考え続ける人でなければいけません。
無責任な人のもとでいい仕事もいいチームもできませんので。
最後に、もし彼が会社をやめると言ってきたら社長はどう感じるか?も確認してみるといいかもしれません。
もしほっとするのなら、、、本当はどうするべきかわかっているということですよね。
この記事を参考にぜひ社長の相談にのってあげてください。